武藤政権時の全日本を殆ど見ていなかった私ですが、この一戦もまったく知らなかった。時は2013年8月、武藤政権から秋山政権に移行する過程の真っ只中、例のいわく付き社長が運営していた時代です。
今も昔も“素人をリングに上げるなんて言語道断!”主義の私ですから、この時代の全日本プロレスは完全に毛嫌いしていました。
そりゃあそうでしょ!? 社長だろうが何だろうが、素人がリングに上がって試合の真似事をするなんて、例えエキジビションであろうが絶対に許せない!そう思っていたのは私だけではないはず。
実際、この大田区大会の映像を見ても、アリーナはともかく、スタンド席の客入りは完全に疎ら。武藤を始めとするレッスルワン勢との分裂直後ということもあるだろうが、それにしても寂しい状態であった。
そんな様々な雑音が入り交じったなかで行われたこの一戦。だが今回、この試合をこのGAORA公式YouTubeで見た私は、そんないきさつのなかで行われたという事情を一切知らずに見たことで、純粋に試合に没頭することができました。
で、率直なこの試合の感想は…、素晴らしい!の一語。すべてに軽い現代プロレスに完全に嫌気がさしている今の私にとって、「これぞ真のヘビー級のプロレス!まさに最高峰王座を賭けたタイトルマッチ!」だった。
諏訪魔の巨体はもちろんだけど、当時の潮﨑の肉体も凄まじい! 胸板の分厚さもそうだけど、私のウエストぐらいありそうな逞しい太腿はまさに圧巻!ダグ・ファーナスなみといったら言い過ぎかも知れないけど、それぐらいの豪胆さを感じさせる。
そんな二人がバッチンバッチン激しくぶつかり合っているんだから、これはまさにヘビー級ならではのド迫力!スピーディーでテクニカルな攻防を愛する現代プロレスファンの人たちには間が空きすぎているように見えるかも知れないけど、その間が逆に攻防の重さ、激しさ、そしてリアルな痛みを感じさせてくれている。
誰がどう見たって重い攻防、痛みを感じる激しいプロレス。これこそが常人には絶対になし得ない、真のヘビー級のプロレスだ!と私は思う。
しかも日本人同士でこういった重く激しいプロレスができているということが素晴らしい!もしも様々な雑音が一切なくてこの試合が行われていたとしたら、世間からの評価ももっと違っていたものになっていたことだろう。
この試合が行われてから10年という時が過ぎた訳だが、潮﨑も諏訪魔も未だに現役。だが環境がそうさせているのか、あれだけ重く激しいプロレスは久しく見れていないような気がする。
いやもしかしたら、“現代プロレスは軽い攻防しか存在しない”という固定観念が我々の頭に定着してしまっており、本当は素晴らしい闘いをしているのに、それを不当評価してしまっているのかも知れない。…そんなことを考えさせられる一戦だった。
楽天市場
2,299円
楽天市場
870円
楽天市場
1,100円
Amazon(アマゾン)
3,490円
Amazon(アマゾン)
8,380円
Amazon(アマゾン)
3,480円
Amazon(アマゾン)
4,000円
Amazon(アマゾン)
2,970円
Amazon(アマゾン)
3,980円
Amazon(アマゾン)
3,800円
Amazon(アマゾン)
250円
Amazon(アマゾン)
19,980円
楽天市場
198,000円
楽天市場
4,880円