『ワールドプロレスリングクラシックス』#226TV観戦記 | 俺ってデビルマン!?

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知ってる人は知ってるし、知らない人はまったく知らない…私、元・週刊ゴングの鈴木淳雄と申します。かつて所属していたプロレス業界に限らずに、今現在の私をありのままに記していきたいと思いますので、どうぞ宜しくお願い致します。

 今回私が見た『ワールドプロレスリングクラシックス』#226は、1992年に行われた第2回G1クライマックス『NWA 世界ヘビー級王座決定トーナメント』の一回戦、スコット・ノートンvsクラッシャー・バンバン・ビガロの一戦から始まりました!


 私が常日頃から熱弁している"真のヘビー級"同士の激突!単純なタックル一発、パンチ、ストンピング一発にしても物凄い重みと迫力のある攻防に、まさしくプロレスならではのド迫力が伝わってきます!


 ノートンもビガロも、あの巨大な岩のような身体で相手にぶつかってくる。まさしくそれだけで脅威

、それだけでどんな高度な技よりも説得力のある攻撃といえるのではないでしょうか!?


 単純にそこにいるだけでプロレスの強さ、プロレスの凄さを感じさせてくれるスーパーヘビー級の彼らは、今になれば本当に天然記念物的に貴重な存在といえるでしょう。


 二試合目には、同大会の決勝となる蝶野正洋vsリック・ルードを放送。前の試合とは一転してテクニシャン対決ともいえるこのカードは、地味な攻防の中にもキラリと光る感情&技術が窺えます。


"黒のカリスマ"に転身する前の蝶野は、闘魂三銃士の中でも特別華のある武藤、重み=強さを感じさせてくれる橋本に比べ、特に目立つ存在ではなかったのですが、その安定した実力が関係筋で高く評価されている選手でした。


 それでも第1回、第2回のG1を連覇したという事実がその存在価値のすべてであり、だからこその後のヒール転身=時代獲得に繋がったといえるでしょう。


 因みにこの決勝戦では、両者の真骨頂ともいえる基本的な攻防が光っていました。こういった一見地味な基礎的な積み重ねがあるからこそ、終盤の大技攻勢がより光り輝くものになっていく。


 現代プロレスが忘れかけている大切な何かが、ここにしっかりと記されています。


 見た目に派手な打撃技の応酬、大技の攻防だけで試合を組み立てるのも悪いとは言いませんが、見ている人間の感情を本当の意味で昂らせ、クライマックスに持っていく技術とはどういうものか? なぜプロレスラーがプロレスラーと呼ばれるのか? その答えがここにあったように思われます。


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