2021.5.19全日本保土ヶ谷大会TV観戦記 | 俺ってデビルマン!?

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知ってる人は知ってるし、知らない人はまったく知らない…私、元・週刊ゴングの鈴木淳雄と申します。かつて所属していたプロレス業界に限らずに、今現在の私をありのままに記していきたいと思いますので、どうぞ宜しくお願い致します。

 5.16大田区大会が会場都合により6.26に延期となったことで、急遽開催されることになったこの保土ヶ谷大会。


 客席もまばらで寂しい興行となったが、このコロナ禍にあり、準備期間も短かったことを考えればやむを得ないところ。むしろ大田区に向けて機運を上げるための助走興行と考えるべきだろう。


 そんな中、まず目を引いたのは石川、佐藤(耕平)、阿部のトリオ。石川&佐藤のツインタワーズの実力はいうまでもないが、阿部がいい意味で斬り込み隊長的な役割を担っており、実にいいトリオになっていた。今後、この三人が正式なユニットとして活動し始めれば、一躍台風の目として浮上してくることが予想される。


 特に昨年までの石川は諏訪魔のパートナーとしての座に落ち着いていた感があるだけに、別れた今こそもっと自己主張してほしいところ。


 また最近の諏訪魔が選手会長に専務にと、リング内外で代表的な役割を担っており、妙に大人の落ち着きを醸し出しているところがどうにも面白味に欠ける。だからこそ、石川が喧嘩を仕掛け、かつての暴走専務ぶりを蘇らせてほしい、と私個人は思っている。


 諏訪魔とジェイクの三冠闘争が主軸となっている現在の全日本マットだが、ベルトを抜きにしても諏訪魔と石川が感情剥き出しでぶつかり合う抗争もぜひ見てみたい。巨体同士だからこそできるド迫力の激しいプロレスが、そこで必ずや輝きを放ってくれるはずだ。


 そのためにはまず、石川のユニット正式発進が必須となってくる。多くの目を惹き付けるためにも、これは是非とも実現してほしい。


 もう一人気になったのはゼウスである。現在、イザナギと保持しているアジアタッグの防衛戦を佐藤(光留)&田村相手に行ったのだが、正直、ゼウスはここで安穏としていていいのだろうか?


 もちろん、アジアタッグ戦線を軽視しているつもりはない。だが、ゼウスの実力を考えれば、常に三冠&世界タッグ戦線に絡んでいなければいけない存在だと思う。しかしそのためには強力なヘビー級のパートナーが必要となってくる。


 話題的にも、周囲の目をもう一度自分に引き戻すためにも、ゼウスは現状を見つめ直す必要があるだろう。アジアはアジアでやっていても構わないが、同時にさらに上に割り込んでいくために必要な相棒を、早急に手に入れなくてはならないだろう。


 メインの諏訪魔&芦野&本田vsジェイク&土肥&熊嵐で気になったのは、元W1の三人、芦野、土肥、熊嵐の存在だ。


 この日、初めて先輩の熊嵐から勝利を果たした本田も元W1だが、正直、トップ戦線に食い入るにはまだ時期尚早といったところ。これからの期待度という意味では貴重な存在だが、今すぐどうこうというレベルではまだないと思う。


 一方、芦野、土肥、熊嵐の三人に関しては実力的には申し分ない。だが真のトップに台頭するためには、あと一歩、何かが足りないという状況にあるような気がする。


 特に全日本に転出してきてからは、どうしても外様感があり、むしろ自ら脇役に徹しているような気もする。


 政治的な面からすれば致し方ない部分なのかも知れないが、現在の全日本の状況を考えれば、活かせるものはフリーであろうが何だろうが最大限に活かしていくべき。


 特に現在の全日本の時の主役は明らかにジェイクであり、その脇を固める強力なパートナーは是が非でもほしいところ。


 そういう意味では、今年のチャンピオン・カーニバルで戦績こそ奮わなかったものの、各公式戦で内容的に評価の高かった土肥の覚醒に期待したいところだ。


 若手の有望株は、本物の実力者になるには時間がかかるが、しっかりとキャリアを積んできた人間はちょっとした変化によって一気に大化けする可能性がある。


 特にW1のトップ戦線でやっていた三人ならば、プラスアルファの何かが加わることによって、本当にガラリと変わることができるだろう。


 全日本が再浮上を果たすためには各自のレベルアップが必要なことは明確であり、そしてそれはちょっとした変化によって生み出せることだと思う。それは現在のジェイクを見れば、誰もが実感できるはず。


 だからこそ、選手社員が一丸となってより創意工夫に努めていってほしい!


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