日テレG+『プロレスクラシック』TV観戦記 | 俺ってデビルマン!?

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知ってる人は知ってるし、知らない人はまったく知らない…私、元・週刊ゴングの鈴木淳雄と申します。かつて所属していたプロレス業界に限らずに、今現在の私をありのままに記していきたいと思いますので、どうぞ宜しくお願い致します。

 コロナ騒動であらゆるプロスポーツ界が停滞している中、皆さんは観戦できない鬱憤をどのように晴らしていますか?私はひたすらかつての映像を見ることで、何とかその溜飲を下げております。何といっても大好きだった鶴龍対決、豪華極まりないスーパースター揃いのゴールデンタイム時代、この当時の全日本プロレスを存分に味わせてくれるこの『プロレスクラシック』は、本当に私にとってはなくてはならない番組なのです!

 何がいいって、ビッグマッチだけでなく、前哨戦からオフの海外遠征など、当時の雰囲気そのままに時系列に沿って番組が構成されているので、まさにオンタイムで見ているかのような錯覚を覚えるほどの臨場感を味わえます。プロレスの醍醐味は、やっぱり点ではなく線で味わう方がより濃厚さを増します。大一番に繋げるまでの過程においてどんな闘いが展開されていたのか、両雄はどんな気持ちの経過を辿っていたのか、それを味わってこそ、大一番の真の美味しさが分かるというものです。

 さらにPWF、インター、UNの三大王座だけでなく、アジアタッグや世界ジュニアなどの試合も見れます。6人タッグや外国人選手があっという間に中堅選手や若手選手を倒してしまうシングルマッチなども含まれており、かつての厚みのあるプロレス興行というものをたっぷりと堪能できます。またエース外国人だけでなく、当時の名脇役選手などの姿もみられるので、マニアには本当に嬉しい番組だといえるでしょう!

 現在、この『プロレスクラシック』は終了してしまい、再放送のみの中継になってしまっているのが本当に残念で仕方ありません。後継番組『激闘の記憶』もあるにはあるのですが、こちらは1大会を全試合流す形式をとっており、シリーズの流れを追うものにはなっていません。もちろん、第一試合からメインまで堪能できる大会完全中継もそれはそれで楽しいのですが、私が最も楽しみにしていた天龍同盟の末期、超世代軍時代のシリーズ追跡が実現せずに今の形になってしまったことが、実に残念で仕方ないのです。

 今日見た『プロレスクラシック』84~86は、85世界最強タッグ決定リーグ戦を三回に渡って徹底追跡したもの。シリーズ開幕から最終戦まで、各チームの得点争いや虚々実々の駆け引きなどがたっぷりと味わえ、本当にあの当時の自分に戻ってオンタイムで楽しんでいる錯覚すら覚える、実に素晴らしい番組でした!

 できれば最強タッグやチャンピオン・カーニバルだけでも、この追跡形式で復活してもらえないものでしょうか!? 日テレG+さん!何とかお願いします!!


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