フィジカルまとめ | 看護学生時代の勉強ブログ。

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看護学生時代のレポートやGW、看護過程をUPするさいこーにつまらないブログです。文献は主に医学書院や授業プリントです。

看護技術の基本原則=「安全、安楽、自立、個別」
バイタルサイン=『生命維持に必要な徴候、T体温 P脈拍 R呼吸 BP血圧+意識状態』

*スクリーニングの構成*
①全身観察
②自覚症状と精神身体機能の把握
③身体計測
④バイタルサイン観察(R呼吸 P脈拍 T体温 BP血圧 意識状態)
⑤健康歴と保健行動把握
⑥生活背景の把握

*脈拍*
平均:成人60~80回/分
正常:成人60~100回/分
総・外頸動脈、浅側頭動脈、橈骨動脈、上腕動脈、腋窩動脈、大腿動脈、膝窩動脈、後頸骨動脈、足背動脈)で1分間
血管の平行に234指を少し立て動脈に対して鋭角にあて
①動脈壁のかたさ②強弱とリズム③左右差④緊張度(硬脈、軟脈)を確認

わかること
①心臓のポンプ機能の調子 ➡不整脈:脈拍異常
(医学的基準では徐脈60↓(40以下医師に)/頻脈100↑(120以上医師に))
リズム異常(期外収縮/絶対性不整脈)
②循環状態(末梢の臓器や細胞まで行き届いているか? ➡ 循環不全:(局所性か全身性)
変動因子:血管の太さ、堅さ、血流量、血管壁の厚さ
➡上昇:食事や入浴直後、運転中、飲酒、喫煙、コーヒー摂取、興奮や緊張、疼痛
    (発熱時:1℃上昇で8~10回/分あがる)
➡低下:睡眠中


*呼吸*
延髄の呼吸中枢で調節 
平均:12~15回/分(頻呼吸25↑叙呼吸12↓)
30秒か1分はからないと誤差が生じやすい
①呼吸数 
②呼吸パターン(深さとリズム)
③胸郭可動性 
④経皮的動脈血酸素飽和度(SPO2):パルスオキシメータを用いて動脈血酸素飽和度をはかる
通常:97~100%
   95%未満は呼吸不全→酸素療法
呼吸音:気管呼吸音、気管支肺胞呼吸音、肺胞呼吸音
    →連続性か断続性か ex)荒い断続性複雑音:気道で分泌物貯留

*分時肺胞換気量=(1回換気量450~500ー死腔150)X呼吸数

●チェーンストークス:呼吸の深さが周期的に変化する。無呼吸~深くなり~過呼吸~浅い呼吸~無呼吸というサイクル
●ビオー呼吸:呼吸の深さが不規則な変化。
●クスマウル呼吸:深く速い
●努力呼吸(ex鼻翼呼吸は重篤な呼吸不全



*体温*
成人の安静時の中核温:36~37℃
直腸温+0,4~0,7>口腔温>腋窩温36~37℃
その人のいつもの体温:平熱
1℃以上高い:発熱
37℃以上:高体温(うつ熱)
35℃未満:低体温
37℃以上38℃未満:微熱
38℃以上39℃未満:中等熱
39℃以上:高熱
随伴症状
➡脈拍↑、呼吸は速く浅く、汗や不感蒸泄↑、尿量↓
腋窩動脈の走行に沿わせるように下から上に向けて体軸から45℃に差し込み密着させ閉鎖空間つくる。
反対の手で上腕を把持する。汗に注意。
間脳視床下部の体温中枢で産生と放散
身体内部の温度を中核温と呼ぶ
実測値は10分、予測値は電子音が鳴るまで。
0,2~0,4℃の日内変動:午前4~6時↓、午後2~7時↑
変動因子
➡上昇:運動、食事、入浴、睡眠、感情変化、(女性の性周期は0.3~0.5)
運動や食事、入浴の後は避けて最低30~1時間程度安静にしてから測定する。

*血圧*
WHOカフの幅14cm
平均的な血圧(110~130/60~90)mmHg
WHO、ISH
正常血圧(130未満/85未満)mmHg
高血圧 収縮期140以上又は拡張期90以上
それ以外を境界域
測定部は心臓と同じ高さがよい 収縮期血圧(最高)と拡張期血圧(最低)
血液が血管内を流れる時に血管壁を押し上げる圧の事。
心臓~大動脈~鎖骨下動脈~腋窩動脈~上腕動脈
コロトコフ音
第一相:タップ音(トットットッ)
第二相:血管雑音出現(ザーザー)
第三相:血管雑音消失
上腕動脈の走行に沿ってゴム嚢半分線をおく
*脈圧=最高血圧と最低血圧の差
*平均血圧=最低血圧+(脈圧÷3)
脈圧の基準値=40~50mmHg
平均血圧の低下は循環量の低下を意味する
触診法の意味
➡聴診間隙をなくす:収縮期血圧を推定しつつ聴診する
➡初診患者の血圧値の目安を把握出来る:必要以上の加圧をしなくてすむ
➡ショック時:心拍出量が低下し循環血液量が減り聴診法が困難な場合
変動因子
➡上昇:食事、排泄、運動、姿勢の変化、気分、感情変化、外的環境
➡低下:睡眠中




*胸部*
ポイント
①胸郭や脊柱の変形
②皮下気腫の有無
③呼吸に伴う胸郭の動き
④横隔膜の運動制限の有無
⑤気道クリアランス
⑥肺胞部分の状態

●マークポイント
肩甲骨下角=第7~8肋間
胸骨角=第2肋骨
第2肋間…鎖骨から2cm下(気管分岐部)
横隔膜=第6肋骨
肝臓=上腹部みぎより、1~1,5kg
脾臓=左第6肋骨&肋骨弓&前腋窩線
腎臓=第12肋骨辺り(肘の高さ右腎は左腎より1~2cm低い)

肋骨弓は第7~10の肋軟骨で形成される
誤嚥したら入りやすいのは右気管支(右25℃鋭角 左45℃)
長期臥床患者の場合、左肺下葉は心臓の圧迫をうけており無気肺や肺炎を起こしやすい


●聴診
トッ(Ⅰ)房室弁閉じる
タン(Ⅱ)動脈弁閉じる

大動脈弁領域2音(膜面)   肺動脈弁領域2音(膜面)
第2肋間・右胸骨線上      第2肋間・左胸骨線上
Ⅰ音<Ⅱ音          Ⅰ<Ⅱ音

三尖弁領域(膜面)      僧帽弁領域=心尖部(低音&ベル面)
第4肋間・左胸骨線上     第5肋間・鎖骨中央線
Ⅰ音>Ⅱ音          Ⅰ音>>Ⅱ音

心雑音:①弁の狭窄②弁の閉鎖不全による逆流など

●スクラッチ
右第5肋間前腋窩線から胸骨中央→左心不全
●CRT
毛細血管再充満時間

*腹部*
見て聞いて叩いてさわる
視→聴(伸)→打(伸)→触(曲げる)
●打診
肝臓=上腹部みぎより、1~1,5kg
上:共鳴音 肝:濁音 下:鼓音 12cm範囲内正常
脾臓=左第6肋骨&肋骨弓&前腋窩線
叩打痛


MMT
数的スコア 質的スコア その意味
5 Normal(N) 検査者が被検者の肢位持続力にほとんど抵抗できない
4 Good(G) 段階5の抵抗に対して、被検者が抗しきれない
3 Fair(F) 重力の抵抗だけに対して、運動範囲内を完全に動かせる→客観的基準
2 Poor(P) 重力を取り去れば、運動範囲内を完全に動かせる
1 Trace(T) テスト筋の収縮が目で見て取れるか、または触知できる
0 Zero(活動なし) 視察・触知によっても、筋の収縮が確認できない

JCS
Ⅰ.刺激しないで覚醒している状態
1.ほぼ意識清明だが、今ひとつはっきりしない
2.見当識(時・場所・人の認識)に障害がある
3.自分の名前や生年月日が言えない
Ⅱ.刺激すると覚醒する状態 (刺激をやめると眠り込む)
10.普通の呼びかけで目を開ける。「右手を握れ」などの指示に応じ、言葉も話せるが間違いが多い
20.大声で呼ぶ、体を揺するなどで目を開ける
30.痛み刺激をしながら呼ぶとかろうじて目を開ける。「手を握れ」など簡単な指示に応じる
Ⅲ.刺激をしても覚醒しない状態
100.痛み刺激に対し払いのけるような動作をする
200.痛み刺激で少し手足を動かしたり、顔をしかめる
300.痛み刺激に反応しない