瀬戸内寂聴『求愛』を読んで蘇る、昔の出来事 | 株式会社Astana社長 渡邊あかねの“生涯現役”ブログ

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美容部員から上級認定エステティシャンへ。美容業界のキャリアは28年。川崎市多摩区、小田急線読売ランド前駅徒歩2分にエステサロン“プレーヌリュンヌ”をオープン。経営者として、母としての本音、そして美容の情報をお届け。


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美容家 渡邊あかねです。


先日、仕事の帰り、本屋の前を歩いていたとき、

ふと平台に目をやると、瀬戸内寂聴さんの本が積んでありました。


その日の朝、たまたまテレビに瀬戸内寂聴さんが出ていて

相談をする女性たちに、私が想像も出来ない様な答えをしていたのに

驚いたばかりだったので、その本を手に取りました。


タイトルにも心惹かれた。


『求愛』


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3回結婚しているけれど、1回も求愛…プロポーズを

きちんとされた事のない私にとっては、憧れの言葉。



手に取って本の帯を見て、更に興味を持ち


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本をパッと開いたら、本の帯と同じ文章が目に飛び込んで来て

ビックリ!!


一度は台に戻して歩き始めたものの

やはり気になって戻り、『求愛』を買いました。


「恋の醍醐味は不倫ですよ!」と言った瀬戸内寂聴さんの本、

実は源氏物語しか読んだ事がない。


彼女の歩んできた人生を思い出し、

ドキドキしながら表紙を開き読み始めたら

止まらなくなってしまい、

結局最後まで一気に読んでしまった…。


『求愛』は、掌小説と言われる短編より短い話が、
30萹収められている短編集。

主人公が男性の時もあれば、女性の時もある。
誰かに宛てた手紙の時もあれば、
電話で話している時もある。

油断していると、思い掛けない展開に衝撃を受けたりもする。

また不倫の話と、死によって別れた話が非常に多い。


それを読んで思い出したのは、昔の彼。

20代の頃付き合っていた彼は、24歳上でした。
彼は家業を継ぐために、田舎へ帰って行き、それきりとなりました。

でも、会わなくなっても、毎年、年賀状のやり取りだけしていました。

彼からの年賀状は、必ず元旦に届く。

数年前から、
「胃がんになり胃を切除しました」
「再発したので入院しました」 …そんな一言が
年賀状に書かれる様になり、
昨年とうとう年賀状は来なくなりました。

ああ、死んだんだ…と思いました。

彼には家族がいて、私にも家族がいて、
昔とは…独身の時とは違う。

何もなかったかの様に、
そのまま終わらせるのが一番いいと思って、そうしました。


遠く離れていて、メールや手紙のやり取りだけの相手は
何かがあると、ある日突然、音信不通になるんですよね…。

なぜ音信不通になったか分からない。
知りたいけれど、出来ない。

この本には、そんな話もいくつかありました。


瀬戸内寂聴さんは、人の出逢いと別れについて、
「どんなに好きでも最後は別れるんです。
どちらかが先に死にます。
人に逢うということは、必ず別れるということです。
別れるために逢うんです。
だから逢った人が大切なのです」と言っています。


分かっていても、やっぱりイヤだな…と思う私は
ワガママなんでしょうね、きっと。


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