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今日、電車の中でノートを開いて、浮かんだアイデアを書き留めていたら、20代後半と思われる若者が、明らかに私を見て、笑っていました。
何か、髪の毛が逆立っていたり、口の周りにケチャップでも残っていたり、社会の窓が開いていたりするのか?と、頭を触ったり口の周りを拭ってみたり、あげくは股間を凝視したりしてみたのですが、どこにも異常は見当たりません。
他の理由はいくら考えても思いつかなかったので、どうやら若者は、私がアナログなノートにアナログに書き込みをしている姿が時代錯誤に感じて、笑っていた(ばかにしていた)ようなのですね。
おっつぁんは、今どきスマホやタブレットも使いこなせないのかよ、昭和だねぇ、といったところでしょうか。
ここで若干の負け惜しみも込めつつ、その若者に反論を試みますと、スマホやタブレットでは、アイデアを練っている時によく需要が発生する、図版類の描画作業には圧倒的に向かないと感じています。
今回はランチビークルの形状案が浮かび、図をラフに書き込んでいたのですが、この手のドローイング作業は、現状ではスマホはおろか、タブレットでも難しいと感じています。
そこには解像度の問題が2重の意味であると考えています。
1つはディスプレイの解像度の問題で、タブレットとかの大型ディスプレイでも、今ちょっとググった感じだと、iPadで横2,048ピクセルですよね。
それに比べてハンドフリーで書いている時の感覚では、ノート1ページ、B5程度の面積でも、横2,540ピクセル以上の精度感で書き込みが行え、しかも細かい書き込みも表示拡大したりして行う必要もないので、画面をスクロールしたりする必要も無く、全体像を常に一望しながら作業出来ます。
おまけにですよ、生きてる間、1回もバッテリー残量を気にすることなく、表示し続ける事が可能なのは凄いです! ノートの見開きなんて、マルチスクリーンみたいなもんですしね!
そしてもう一つの意味での解像度は、書き込む時の入力解像度ですね。
ハンドヘルドの端末だと、マウスやトラックボールでの入力は難しいので(前にはブラックベリーみたいのもあったけど)、今のスマホやタブレットはタッチ入力がほとんどですが、そんな指先でなぞる入力では、図面的な細かいドローイング作業はお手上げです。
その点、シャープペンなどは、指先比で、恐るべしセンサー感度と解像度で、線を紙に入力してくれます。
さっきのバッテリーの話といい、こういうデジタルツール視点からアナログツールを見直すと、メッチャ性能がいい事に気づきますよね。・・・あれ、そう思いません?
そんなわけで、ランチビークルのアイデアは、間違いなく手書きの世界で、手書きのメリットを活かして生まれて来たものです。
もし世の中にノートとシャープペンが無くて、タブレットだけあてがわれていたら、自分はいまだに今のランチビークルのアイデアには到達していなかったと断言できます。
自分はタブレットを持ってないので、紙のノート以外だとPCを使うのですが、PCは役割としては、ノート上でまとまったアイデアを、仕様図や説明資料といったフォーマットに落とし込む際の「清書マシーン」ですね。
紙のノート上で練り上げた成果物を、電子端末上でクリーンナップする感覚ですね。そこに付加価値、プラスアルファの要素はあまり付いてきません。自分の場合。
電子入力では、なかなか知的創造をするのは難しい、というのが個人的実感です。
まあ、プロのイラストレーターが使うスタイラスペンとかのような、立派な入力機器を揃えれば、また話は別なんでしょうけれども。
というわけで、自分の中では「ノート→創造ツール」、「電子端末→消費ツール」と位置づけており、上記の解像度問題が解決するまでは、紙のノートが不要になる事はないと思っています。
若者よ!ノートを笑うなかれ! もし君が、何かの創造者になりたいのなら!
年寄りの説教みたいになってきましたので(汗)、今回はこの辺で。
宜しかったらまた、覗きに来て下さい。