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前回は、把手のシングル化に関する不安感を払しょくするため、シングル把手の幅を従来品の2倍にする、というアイデアをサンプル化すべく、家庭用のホットシーラーを入手したところまででした。
現行レジ袋の「把手」はどのように形成されているのか、改めてレジ袋を観察しますと、「マチ」と言われる、袋に「厚み」をつけるための両サイドの折り畳み部分の、内側にあたる谷折り部分の稜線を一部切り欠いて、手を通す穴を成形し、把手としている事が見て取れるかと思います。
その点を踏まえつつランチビークルの、今で言う「クレーンタイプ」のその当時のサンプル写真をご確認下さい。

「クレーンタイプ」は、ざっくり言いますと現行レジ袋を縦にスパン!とぶった切ったような構造となっています。
しかしぶった切ったままだと、上の写真でいえば把手の付け根の上の部分、現行レジ袋で言うと「入れ口」の部分がピラピラしてしまいますので、その「入れ口」部分を写真方向で言うとタテに、シールをする設計としています。
後は現行レジ袋の感覚で言う底の部分に、把手の通し穴を追加しただけです。
この写真…使用前の平面図状態で言うと、「マチ」部分の構成比は、全体の約半分です。
ここから把手の幅を倍にしたいなとなった時、もの凄く素直に「じゃ、マチの幅、マチの構成比率をどんどん上げちゃおう」と考えたわけです。
そうしてマチの「バランスを変えてみた」サンプルが以下の写真です。

これまでは構成比率5割程度だったマチを、8割から9割近くまで高めたのが、新しいバランスのサンプルです。
ここに至り、写真左端に位置する把手の通し穴の位置を、すでに変更していたのが効きました。
開発(36)にありますように、当初は右端の把手同様、マチの谷折り稜線上に切り込みを入れていたのですが、それを100%マチ部分へと移動していた為、今回の「マチを全体の9割近く」という案が浮かんだ時に、通し穴の配置をどうするかで、迷う必要がなくなっていたのです。これが開発時間を随分短縮してくれたと思います。
写真下の新しいタイプは、把手の幅が倍になったのですが、メリットはそれだけでなく、副次的に、把手の付け根の上部に必要となっていた「入れ口」を塞ぐ為のタテ方向のヒートシールも必要なくなったのです。
これはコスト面で絶大な効果を産みました。
何せ今で言う「ブリッジタイプ」の頃から、ヒートシール箇所の増加が見込まれていましたので、それがコスト高に直結するものとして懸念材料の一つとなっていたのですが、それが把手幅改善の思わぬ副産物として、同時に消失してしまったのですから、嬉しい事この上ありません。
ここに至って、今で言う「クレーンタイプ」のオリジナル版が、遂に完成を見たのです。
(オリジナル版、と付けたのは、2012年末に、ここから更なる改良が施された事に由来しております。改良版のお話につきましても、追い追い記述する予定です。)
今回はこの辺で。次回の「開発」は、「Uバッグとの壮絶な相打ち」の予定です。
宜しかったらまた、覗きに来て下さい。