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今日は、片付けが習慣になるまでの気持ちのコントロールについてお話します。
前回の記事「片づけられない人の片づけの極意(1)
」では、片付けを「めんどくさい」と感じないように工夫すると言うお話でした。
で、「よーし!私もやってみよう!」と鼻息荒く、行動に移してみたけれど…
長続きしない…。
長続きどころか、翌日には、ココに片づける!って決めたことを忘れちゃって、やっぱり散らかってる…。
そんな自分に気がついて、
「ヤル気満々になっても、すぐに忘れちゃう…。なんで、こんな簡単なことができないんだろう…」
と、自分に嫌気がさしてして、挙句の果てには
「忘れっぽいから、ぜんぜん続かない…。なんで、私って、根気がないんだろう…」
と、自分を責めてしまう。
そんなことはないでしょうか?
私は、そうでした。
はり切って、片づけて、よーしやるぞ!と思うんだけど、翌日には忘れてしまって、脱ぎっぱなし…。
そのたびに、
「こんな簡単なことも、続けてできないなんて…、忘れてしまうなんて…、自分はダメ人間だ(涙)」
と、自己嫌悪と無力感に打ちひしがれていました。
しかも、こうなってしまうと、片付けのために準備したものを見るたびに、「片付けできない自分」を思い出して切なくなって、どんどんと自分に対する「片付けできない自分」のイメージを強めてしまいます。
あるとき、新しい片付け方を思いついて、さっそく実行してみました。
で、やっぱり、翌日には、忘れて、その場にポイ!と脱ぎ捨て!
しばらくして、「そういえば、帽子掛けつくったんだっけ??」と思い出したときに、「はぁ…、なんで私って…」と考えました。けれど、そこで、ふと考えました。
「ゴミ箱にゴミ捨てるみたいに、ちゃんとできているものもあるよなー。何が違うんだろ??」
と、自分がすでにできている事との違いを考えてみたのです。
私が、ゴミ箱にゴミを捨てるときは、ほぼ、無意識にやってるんです。無意識でなくても、特に「ゴミ捨てなくちゃ!」って、はりきって捨てているわけではない…。
「うまく片付けできていること」に共通しているのは、特に「●●やらなくちゃ!!!」と鼻息荒くなることなく、勝手に体が動いてる感じなのです。
そう、まさに「習慣」ってやつです!
「そうか~!忘れちゃうのは、まだ習慣になってないからなんだ。」
と気づきました。
いままで、全くなかった行動を自分の習慣にしようと思えば、1日2日で習慣になるはずはありません。
忘れてしまって当然なんですよね。
その当然の事を取り立てて「私はこんな簡単なこともできない!」って、自分で自分を責めて自己否定感を募らせていたわけです。自分で自己否定感を募らせて、「自分は片付けなんかできない」って思い込ませてしまっていたのです。
ということは、習慣にするためには、自分の心に印象付けることが必要です。
しかも、その印象は、誰かから叱られる恐怖であったり、自分はダメ人間だからがんばらなくてはという焦燥感や劣等感を源にしたものではだめななのです。
なぜなら、恐怖や焦燥感を源にした「ヤル気」や「がんばり」は、その恐怖や焦燥感がなくなったとたんに、「ヤル気」も「がんばり」も続けられなくなるからです。
簡単に言うと、「親や家族に怒られる」から片づける…という動機だと、家族と一緒に住んでいるときは、仕方がないから、イヤイヤ片づけをしていても、1人暮らしになって、誰も文句を言わなくなったら、ゴミ屋敷状態になってしまう…という感じでしょうか。
これは片付けだけに限りませんが、周囲から評価や叱られる恐怖を動機にして何かをやると、ただただ「イヤイヤ」やっているだけで、いくらやっても身につかないのです。
もちろん、きっかけは怒られるのがイヤだったから始めたけれど、やってみたら自分でも「これ、意外にいいじゃん!」と気づくきっかけになって、喜んでできるようになったのであれば、途中で「自分の気持ち」に動機が変わっているのでOKです。
しかし、そんなことは、ほとんどないと考えたほうがよいでしょう。
特に頑固なあすぺさんの場合は、周囲からガミガミ言われれば言われるほど、頑なにヤル気が減退!それに加えて、逆に反抗心が芽生えて「ぜーったい、やるもんかっ(怒)」となってしまう…というパターンが多いのではないでしょうか。
それどころか、「片付け」という言葉を見聞きするだけで「イヤ!」「苦手!」「できない!」と不快な気持ちになってしまって、よけいに遠ざかってしまうことになります。
え?もちろん、私はそうです。
周りからガミガミ言われたら、「やろうかなー」と思っていたことでも、「絶対に死んでもやるかぁぁぁー!けっ!」ってへそ曲げちゃいます。で、自分でも「やったほうがいいかなー」って思っていることの場合は、ガミガミ言ってる人の前では絶対にやらず、他の人の前ではきちんとやったり(笑)
(こういうこと、あすぺちゃんの親御さんだと、お子さんの行動に思い当たるところがたくさんあるのではないでしょうか(笑))
では、どうやったら、自分で習慣にできるのでしょうか。
そこで、忘れてしまったことに気がついたときには、
「あ~、まだ、習慣になってないなぁ」
と、考えることにしたのです。
そして、おもむろに脱ぎ捨てた帽子を拾い上げて、帽子掛けにかけながら、
「習慣になぁ~れ!」
と、心の中つぶやきました。
このつぶやくことには、重大な意味があります。
「帽子をかけるという行動」に重点をおくのではなく、自分の中に「習慣にする」ということに重点を置いて、頭にインプットを重ねるわけです。
そして、インプットするときに大切なのは、"よい"印象であること。
先ほども、書きましたが、マイナスの感情がわくようなインプットは、長い目で見たときには、まったく効果がなく、反動でひどくなることさえあります。
だから、「あ~、まだ習慣になってないなぁ」の後に「私ってダメだわ」と言う言葉は絶対につけないこと。習慣は1日2日で身につくものではないのですから、すぐに習慣にならなくて当たり前。「私がダメ」なわけではないのです。
1.現状の事実確認のみに徹すること。
→「あ~、まだ習慣になってないなぁ」
2.その事実に対して評価はつけない。
→「私ってダメ」と考えない
3.現状の事実を改善するための行動をとる。
→「習慣になぁ~れ」で頭にインプット
さて、「帽子を帽子掛けにかける」をもう少し細かく考えて見ます。
私は、「帽子を帽子掛けにかける」という行為自体は"できる"わけです。背が届かなくて"かけられない"わけではないのです。
しかも、後で、ふと気づいたりするわけです。
つまり、問題は、"帽子がかけられない"ことでもなく、"思い出せない"ことでもなく、
思い出す"タイミングが適切でない"
だけなのです。
つまり、この場合の問題解決の焦点は、いかにして適切なタイミングで思い出すか、に絞ればいいことになります。
そのことに気がつけば、いろいろな対策を考えることができます。
例えば、目立つ貼り紙をつくるとか。
ただ、何事もやりすぎは禁物。貼り紙を見るだけで責められている気がしてイヤになったりします…。
そして、「対策を講じても効果がない」という場合は、たいていの場合、「原因」の見極めのピントがずれであることが多いです。効果がなければ、もう一度、自分の気持ちと相談して、問題解決を考えることが大切です。
あ、もちろん、貼り紙をみて思い出したときも、「習慣になぁ~れ!」と頭にインプットしながら、行動すること!
思い出したときに、すかさず「習慣になぁ~れ」と刷り込むことが一番大事なのです。
大切なのは…
習慣は一日にしてならず!
忘れちゃうのはあたりまえ!
ってこと!
そして、思い出したときには、
「よくぞ思い出したぞ、私!はやく習慣になぁ~れ!」
と、にこやかにつぶやいてみましょう。
少~しずつ、思い出せる頻度が増えて、うれしくなってきますよ!
「習慣になぁ~れ!」
の呪文で、新しい習慣を1つずつ増やしていきましょう!
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