時が経つにつれ淋しいのやら何をしたいのやらわからなくなっていた。
平日も夜中までりさはいない、休日も夜中までりさはいない・・・。
オレっていったい何をしているんだろうか・・。
ただの同居人?いや同居も言いすぎだ。ホテルのフロントみたいなものかも・・。
てかオレ達、婚約してるんだけどなぁ。
でも、きっと他に男がいる、何かつかめないかなぁー。
そんなことを考えていたある夜、
りさを駅まで迎えに行ってみることにした。駅から家までは5分もしない。
なんか迎えにいくことで何かがわかるか、何か動きがあるような
そんな衝動にかられて私は駅まで向かった。
駅に向かう途中の道でこっちに向かってくるりさの姿を見つけた。
彼女は電話しながら歩いていたが、私に気づいた瞬間、
とてもあせった表情をして、すぐに電話を切った。
り : 「な・・何してるの?」
私 : 「迎えにいこうと思って」
り : 「あ・・・そう・・。」
りさはとても嫌そうな表情をしていた。
それから何度か駅までりさを迎えにいった。
そして・・ある日。りさは私にこう言った。
り : 「もう迎えにこないで!」
さすがにショックだった・・・。
確かに何か真実がわかるかもしれない、そんな詮索の意味もあった。
でも、「淋しい」というその気持ちがきっかけでもあったから。