ご常連の患者さんが立てないくらいの腰痛を引き起こして来院されました。
本人曰く、ワクチン接種した後で腰痛が生じたというのです。
私はたまたまタイミング的に腰が痛くなったのかなと考えていましたが、本人はワクチン接種による
副反応による腰痛だと言う・・・。
その根拠は今までにないくらいの強く、そして同じ腰痛でも体験したことがないような感じの痛みだという。
また、その接種したクリニックの受付さんも同じような腰痛になったというのも彼女の腰痛がワクチン接種の副反応だとする
大きな根拠となったようです。
少し調べてみると、日本におけるワクチン接種の副反応に関することは厚生労働省のワクチン分科会副反応検
討部会等で調査されています。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/vaccine_hukuhannou-utagai-houkoku.html
その中で“ワクチンによる副反応”か“接種と因果関係のない偶発的な事象”なのかを現在広く収集しています。
まだ、日本の接種数が多くなく、母数も少ないことからこれから分かってくることも多いと思います。
医療機関等従事者や高齢者が終わり、いよいよその他の年代も接種対象になってきますが、
若年層の方が副反応の発生頻度が高いと諸外国でも日本でも言われていますので、これからだろうと思います。
少し前に出た外国の資料ですが、ファーザー社((166万人)、モデルナ社(198万人)の副反応を比較すると
https://www.covid19-yamanaka.com/cont11/56.html
1回目接種
接種部位の疼痛:モデルナ約71%、ファイザー約64%、
倦怠感、頭痛、筋肉痛:両ワクチンとも約20%
悪寒や発熱:モデルナ約10%、ファイザー約7%
2回目接種
接種部位の疼痛:モデルナ約78%、ファイザーで約67%
倦怠感、頭痛、筋肉痛:モデルナ約50%、ファイザー約40%
悪寒や発熱:モデルナ約40%、ファイザー約20%
だといいいます。
その中でファイザーでもモデルナでも1回目、2回目ともに筋肉痛が高頻度で出ていることがわかります。
この筋肉痛とは、接種部位の疼痛とは別のことを意味しているようです。
また、別の記事を発見しました。
コロナ・ワクチンの意外な副反応に要注意 接種1週間後に手のひら大の腫れと謎の腰痛〈dot.〉(記事は7月9日付)
https://news.yahoo.co.jp/articles/0441cf8550038220fa54b787f896d47e15ac03ba?page=1
今、世間で言われている“モデルナアーム”のことでしょう。
その、1週間後に腰痛が起きたということです。
なるほどなるほど・・・。
うちの患者さんの話に戻りますが、
いつものように腰痛の鍼治療をしましたが、刺した時の腰部筋のコリの反応・抵抗感などがなく、
“あれ?”と思いましたし、整体をするときに骨盤のずれていると違和感を感じるのに、「この運動は楽です」(つまり、骨盤のずれがないことを表す)というので、おかしいなあと思いました。
珍しく治療後の効果も芳しくありませんでした。
MAX10の痛みが→8
翌日にその方はペインクリニックに行きましたが、
その時にDrより「ワクチンの副反応かもしれない」と言われ、
カロナールを処方され、ブロック注射をしましたがほとんど効果がなかったそうです。
当院施術4日後(ペインクリニック施術後3日後)、多少よくなって(8→7)から当院に再び来院されました。
痛みの箇所が少し変わっていましたので、今回はそこの治療をしました。
直後効果はまあまあだったようです。
新型ワクチンの副反応はインフルエンザワクチンと共通するとあるので、
関節痛や筋肉痛が出るということは腰痛もありうるし、その他の肩や膝など我々が普段取り扱う症状も出るということかもしれません。
私が今回個人的に体験したものが新型ワクチンの副反応かは分かりませんが、
もし、そうなら今回腰痛の施術で感じたものがそうだったのでしょうか?
若い層のワクチン接種が始まっていますが、接種後の患者さんに遭遇することがしばしばあるかもしれません。
その時は”もしかして新型コロナの副反応?”と疑うことも頭の片隅に入れておいてもよいかもしれないです。
その時はあまり施術効果が良くないかもしれません(分かりませんが・・・・)