施術をしていて患者さんの症状が改善していくと「良かったな~、よしよし」と思うし、なかなか改善しないと「何が間違ってんだろうな~うーん」と思います。これは免許取り立てでも、ベテランでも関係なく考えるところですよね。
しかし、こんな私でも毎日毎日コツコツ鍼打ちをしていると学生の頃や免許取ってすぐの頃、5年前、3年前、昨年と比較しても以前より治すことができていると感じています。
学生の頃を考えるとまともにハリを刺すことだって危なかったし、良くなったとしても何で良くなったのか分らなかったですものね。
なさけない・・・
教科書に“腰痛”は腎兪、志室、大腸兪と書いてあってそこにハリを打つのですが・・・そんで終わりです、そこで思考も停止。
効いたら「良かった」というよりも「へえー効くんだー」と思うだけでした。
だから何で効くのかが分からない、説明できないのです。だって教科書には“なぜそこのツボに鍼をすると効くのか”なんてこと全く書いてなかったものですから。今思うと何てずさんな教科書なんだと思います!
学校卒業後、整形外科や病院で鍼を打っていた頃もまだ良く分かっていなかったです。患者さんは来るんですよね、しかも毎日来る人もいる。病院という看板がありますから、無料ですから、そりゃ来ますよね。
患者さんは電気をかけるよりなんぼかマシだから通っているんであって、治せたからくるんじゃないのです。だって治ったら来ないですから(笑)
当時は患者さんが沢山来ることで自分が凄い技術があると思っていましたが、今考えてみると恥ずかしい限りです。
こんなやり方で自信がついて、自分で開業したら来ないですよ。
だって、料金が高いですからね。毎日なんて通っていたら破産ですよ。
それにそんな訳の分からない治療院に行こうとも思いません。
たまに“医療機関と提携しています”とかいうホームページがあって少しでも大きく見せようとする治療院ありますがね。
結局のところ
技術習得に王道なし 失敗を恐るるなかれ
やはり鍼に限らず、技術の修行は守・破・離なんだと思います。
続く・・・