藤原季節、渋川清彦

謎の巨大生物が降り、みんな避難するが残った12人。ホテルマンがひとりいて、1年以上の食料はあるため、暮らしていく。暴力的な男があり、小説家がルールを決める。自殺しようとしていたグループ、女装する男もおり、女優とマネージャーと結構クセがある人たち。オーナーが自衛官の銃をとりあげ、死にたい人は使えとぶらさげ、本人は死んでしまう。他殺かもしれないと考えられ、自分ではないと暴力的な男はいう。一年経ち、男も家族に捨てられたことを認め、小説家も偽物と白状する。でも心の内を話し、残ってる人たちはみんないろいろ劣ってることを認め合う。そして、みんなが一致団結し、オーナーの弔いと女優の誕生日パーティーとして朝食を共にする。その時に自衛隊の助けがくるも、現実に戻りたくないみんなは笑い出す。ひとりは残りの銃で自殺する。暴れて連れて行かれる人たち。

★6

劇風で淡々とすすむが、現実に生きていけないものたちはここなら幸せと感じていく。現実とそこになじまないみんなが認めあうことで生きていける。それは助かる、ということより幸せなこと。