松山ケンイチ、長澤まさみ。

介護の自宅訪問。見本となる素晴らしい人だったが、そこの責任者が介護者の自宅で亡くなってるのが発見され、録画されたものからその人が犯人と疑われ、40人以上も殺めていたことがわかる。女性検事は認知の母親を施設でみながら、その犯人を追求していく。犯人は救ってあげたと説明し、それは殺人だと検事は追求し、なかなかの圧巻のふたり。最初の殺人は父親であり、父ひとりで育ててくれてたが、生活保護も拒否され行き詰まり、父親の迷惑をかけたくないという言葉もありニコチンの注射をして殺してしまう。介護で生きてさえいけなくなり、父親への愛情も持ちながらもしてしまい、父親の折り紙に書いてあった子供への思いにも涙する。犯人は鶴の折り紙を介護者に渡していく。ある介護をしていた女性はそのおかげで自由となり、第二の人生で相手をみつけ、救われたと検事に話す。女性の相手は今度は自分が迷惑かけるんじゃないのかという問いにその女性は人は迷惑をかけるもの、と返す。そして、最後に検事は犯人に面接し、自分のことを語る。父親が離婚してから連絡せず、亡くなる前も無視して、ひとり死んで行ったそばに娘との写真があったこと、そして父親が亡くなったことを初めて認知の母親に伝えたこと。逃げていた自分をやめたことを。

★9

人は迷惑かけるもの。介護の中にいろいろ回答となるフレーズが入ってる映画。迷惑かけないように自分は生きてきて、この言葉に印象を受けた。愛情の中の殺人であったが、人殺しと責められることもあり、間違いであることはしっかりみせている、バランスのいい映画。介護の苦しみ、その中にある真実など、リアリティがしっかり入って、演技もすばらしい。