「私は貝になりたい」
貧乏で、なんとか理髪店の軌道にのってきたところで、赤紙の令状がくる。戦場で、捕虜の米兵を殺すように言われ、できず、かすり傷しか負わすことができなかった。無事に家族の元に戻れるが、再度収監される。捕虜を殺した罪で、責任者は死刑を宣告され、中間層は死刑じゃないので期待していたが、主人公は死刑を宣告される。納得いかず、同房の人に嘆願書を教わったりする。責任者に恨みをもっていたが、責任者は全て自分に責任がある、とひとり死刑に臨む。死刑になってることを妻に言わなかったが、二人めの赤ちゃんも連れて刑務所に面談にくる。子供たちの指を網越しに触る主人公。妻は必死に署名を集め、死刑の執行もほとんど無くなり期待するが、死刑が執行される。最後の手紙を書くが、人生全てよくなかった、生まれ変わったら、人間と接しない海底の貝になりたいと書く。人間の世界は嫌だと。かなりマイナスな気持ちの映画。
中居正広、仲間由紀恵、笑福亭鶴瓶
★★★
死の恐怖がずっとつきまとう。人間が嫌だ、静かに貝になりたいと思う気持ち。全てがついてない人生もあるのかもしれない。