利休にたずねよ
豊臣秀吉を涙にまでさせた茶人、利休。しかし、段々と信用されてくると秀吉にもうとまれてくる。利休の知人の茶人に冷たくあしらい、無礼をふるまわさせて、処刑する。利休は娘を秀吉の側室に、というのを断る。娘はその後、利休を見たあとに自殺してしまう。そして秀吉の朝鮮半島への出兵も反対して、自害することとなってしまう。利休は日頃小さな茶壺をもっていて、その中には女性の爪が入っている。若い頃、朝鮮から利権の関係で運ばれてきた女性に恋をし、食べない食事を食べさせたりしていた。また移動されるということで、彼女のむくげの花は1日しか咲かないが喜びを感じていると言う言葉に、一緒に逃げる。しかし追い詰められ、毒薬でお互い死のうとするも、利休だけ生き残る。朝鮮語の訳を後で聞くとあなたは生きてくださいという意味を知り、涙する。そして自害の日、茶壺の爪を燃やし、茶室で切腹し、彼女のもとへ旅立つ。
市川海老蔵、大森南朋。
★★★★
美学をとことんつきつめていき、利の秀吉に対抗となってしまう。むくげの花は1日しか咲かないと喜びを感じている、とは人生の意味も深い。