砂時計
事業失敗のため母と祖母の家にお世話になる主人公。しかし母は突然出て、自殺する。自分がずっとみてあげるからと言われ、彼氏ができる。一途で、あわい感じの恋愛。東京の父のもとに行き、そこで哀愁のあった同級生と会い、キスをされてしまう。彼は父と違う男の子供と思って居場所がなかった。そんなのがありながら、自分が重荷になると思って彼氏に別れを告げる主人公。10年後、結婚することになって帰ってくる。しかしフィアンセは母が自殺したことを知り、婚約を破棄する。主人公は母親の死んだトラウマからおかしくなり、手首を切って死のうとする。そこを元彼氏が救ってくれ、母親のくれたのと違う砂時計を渡され、自分の幸せのために一緒にいてくれと告白される。今までは彼は主人公のためだけに生きていて、初めて自分のためと言う。純粋にずっと待ちつづける男の愛。ストーリーもしっかりしていて、泣けるし、若いあわい恋愛も懐かしく思える。
松下奈緒、夏帆、井坂俊哉、池松壮亮。★★★★★
池松壮亮の一途さとあわい恋愛が若い頃頃を思い出される。純粋で、一途な思いも。母親と同じ自殺の道をすすむのは自分の身近にあり、その思いもわかる気がする。