今回は、現在劣勢に見られがちなPS3が挽回するための方策を示す。
ただ、その前に一つ言っておこう。
Wiiはただの作られたブームであり、このブームは今後急速にしぼみ本来の姿に戻る。
そして、PS3は大きな可能性を秘めているということだ。
それでは、PS3が挽回するための方策であるが・・・
前回のブログでも書いたように、今後発売予定のPS2のなかで人気が出そうなものをピックアップし
グラフィックのハイビジョン対応だけでもいいのでPS3版を作りPS2版と同価格で発売すること。
これだけでPS3の成功は約束される。
なぜか。
PS3ユーザーの俺に言わせればPS3の魅力はまず高画質であること。
が、実際にはバーチャファイター5やリッジレーサー7といったゲームばかりに力が注がれている。
これは大きな間違いで、例えば今月発売されるアトラスのオーディンスフィアなどは
ハイビジョン対応のPS3版があれば多くのユーザーが喜んでそっちを選ぶだろう。
もちろん作り手には負担がかかるが、PS3陣営はハイビジョンの魅力を過小評価しすぎだ。
なぜなら、Xbox360がさっぱり普及していない現状でハイビジョンを楽しめるのは事実上PS3だけで、
さらに全国的に地デジ放送が開始されたのは昨年の暮れ。
フルHDが高価ながらも手の届く価格帯になったのもごく最近のことだから
ハイビジョン画質を求めるユーザーはPS3陣営の想像以上にいるはずで、
その割合はハイビジョンの普及によりさらに伸びるのは間違いない。なんせ減らないのだから。
そして、多くのゲームでハイビジョン対応のPS3版が発売されることにより
現在ではPS3ユーザーが買っているにもかかわらずPS3としての数字に現れないPS2ソフトが
新たにPS3ソフトとしてランキングに顔を出し、徐々に勢力を強めていくことができる。
PS3が売れている実感をゲームファンに与えること。
これが今のSCEの戦略のなかで決定的に不足している。
SCEはサードに呼びかけ、今後発売予定のPS2ソフトのなかから人気が出そうなものを
ハイビジョン対応にしたPS3版も同時に出してもらうようにすべきだ。
それだけでPS3ソフトがランキング上位に並び、ただのリモコンでぼったくりな商売をしているWiiなど
あっという間にねじ伏せてしまうだけの魅力がPS3にはあるだろうし、
PS3版がハイビジョン対応なら、いずれ移行するならさっさとしたほうが得だと思うユーザーが
こぞって移行を始めるのも自然な流れだといえる。
ユーザーの背中を押してやること。これもまた必要なことだと思うね。