ミュージカル『七色いんこ』観劇

 原作者である手塚治虫は大の演劇好きである。原作ではチェーホフの『人形の家』やブレヒトの『三文オペラ』など様々な作品を取り扱っているが、今回の舞台はシェイクスピアの『ハムレット』の復讐を基に話が展開していく。

 アメコミのようなオープニングから、可動式のカラフルなサイズの異なるプロセニアムアーチが立体感を生み出していた。千里万里子役の有沙瞳がまさに劇画から飛び出してきたのではないかと思うほどビジュアルがそっくりである。七色いんこ役の七海ひろきがハムレット役に扮した際の変わりようも、まさに「七色いんこ」の仕事振りを発揮していた。

 観劇した日はスペシャルカーテンコールの日だった。