前回に引き続き、今回も松江の性科学学会の参加レポート!
シンポジウム2個に参加したので、その概要と感想をシェアします!

●ピア教育の今、世界に広がるピアの波 座長:高村寿子先生
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性教育の手法の一つ、ピアエデュケーション。
教える側の若い人をピアをトレーニングし、若い人に自分と同じ目線で教えるという方法で、
自己受容を促し、中学校、高校で有効とされています。
今回は鳥取県、メキシコ、モンゴルなど世界で活用された事例を中心に各実績のある先生方が発表。

印象的だったのが、ピアエデュケーションの中でも、特に「ライフライン」という手法が効果的であったそう。

ライフラインとは、人生を幸福度×年齢で線グラフ化し、ライフイベントを書き込むライフプランニングの方法の一種。まずはピアエデュケーターがお手本を発表し、生徒に書かせて共有し合うというもの。
まずは将来どうなりたいか、どう生きたいかをイメージした上で、自分の望みどおりの人生を送る上で必要な知識として性の科学的な知識を教えていく、という導入部に特に使えるそうです。

鳥取県の事例だと1校あたり2~4時間くらいかけて授業でしたけれど、本当は1日くらいかけて
じっくりやりたいというのが本音と鳥取大学の前田先生がおっしゃってました。

一方で、家族計画協会の北村先生から「ピアエデュケーションの最終的なゴールは何か?どう考えますか?」という質問。
ピアエデュケーター自身の養成・成長なのか、ピアエデュケーションを受けた生徒側の行動変容なのか。
「両方である」と答えた先生は多かったけれど、、、。北村先生の意図としてはどうだったのでしょうか?実際教えている方が教わる方よりも学びが多かったりする、というのは私自身もものすごく感じています。

お話を聞いても、中絶件数や望まない妊娠を減らすために、ピアエデュケーターを養成し、ピアエデュケーションの出前授業を各学校で実施するのが最も効果的な方法なのか?は
正直分からないです。
北村先生が低用量ピルについてを保護者と生徒向けにじっくり講演して近隣の産婦人科を紹介する方が「てっとり早い」かもしれない。
私はどこに、どういう切り口で性教育を提案するのか、もう少し練る必要があるな~と感じました。
全部自分でやるのがベストではないと思うし。


で、2個目!
●Sexual Preasure for women 座長:大川玲子先生
$あすかのLIVE LOVE LAUGH!!
今回の学会の会長も務められる大川先生が座長を務めるシンポで、シンガポールのお医者さんが、女性のオーガズムについて新しく分かったことをひたすら淡々と解説し、女性の性的機能不全の病院をされている関口先生の講演、「産婦人科医が教える本当に気持ちいいS●X」の宋美玄先生による3000人のアンケート調査から見る、女性が望むS●Xとは、ラブピースクラブの北原みのりさんによる、女性のS●Xに対する意識の変遷についてという超豪華な講演でした!

宋先生の講演は、「いかに男性がAVの刷り込みで女性はこうするのが気持ちいい、こうすると喜ぶというのを勘違いしているか」を浮き彫りにするような内容で、先生自身もそれをすごく強調されていました。

私個人としては、AV=悪とは思いませんが(もちろん先生もそうは言っていませんが)、AVをファンタジーがどうか性経験のない人が判別するのは難しいですよね。。
全部が嘘でもない、実際取り入れることでマンネリ対策になったり気持ちが盛り上がることもあるわけで。
AVリテラシーが必要なんだけど、それをどう伝えるべきか。
と考えるとやっぱりカップルで見ながら「これをしたい、あれはだめ」って言い合うのがいいんじゃないかなーと思うんだけど。
けどお互いの合意があっても生でやれば妊娠するし性感染症にもなるっていうのは、科学的な知識をきちんと身につけなきゃいけないよなーとも思うし。


そして、北原さんの講演では、「ananのセックスで本当にきれいになれた?」の書籍に沿った内容。
読んだことあるー!というか、去年性の健康デーのイベントで北原さんご自身から買いました★とか何アピールだよ^^;
けどけど!

「S●Xではなく、愛が女をきれいにする」「もっとS●Xは女性が自由に楽しめるもの」
とおっしゃっていたのが印象的でした。

「単に気持ちいいから」、とか、「相手を気持ちよくさせないとダメな女だ」と思うんじゃなくて、「愛する相手に愛されることで、自分が満たされていく」感覚を味わうと、素敵な人生になるんじゃないかと私も思います^^

私も「男性に愛されていないと自分の価値を感じられない」病、俗にいう、「恋愛至上主義」にとらわれていたことがあります。
両親に愛情を受けて育っていても、友達がいても、お金があっても、ちゃんと学校教育を受けていても、将来の夢があっても。
だれもがその可能性をはらんでいるといっても過言じゃないのじゃないのかな。
けれど、「だれかに頼らず自分を自分自身で幸せにする能力」が必要っていろんな経験から気づいて、それは大失敗の経験だったり、誰かを傷つけたり、自分も傷ついたりしたんだけど、大切なのは、「自分自身を信じる」「失敗から学ぶ」ということだったんじゃないかなーと振り返ったり。


以上、3回にわたって、島根の性科学学会についてお伝えしました!
(アメブロからのブロックを防ぐために一部伏字とさせていただきました。)

そしてちゃっかり松江観光★私の地元の金沢に城下町の雰囲気がちょっと似てて、水があって素敵なところやった♪

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次回は、その足で山口県に移動し、「人間と性」教育研究協議会の全国セミナーに移動しましたので、そのレポートをお届けします!