ここ最近録画が溜まってなかなか見られなかった「作りたい女と食べたい女」をようやく観た。
再放送なのか続きなのか、1日で何話放送するのか、結構難しかった。
録画予約が。
とりあえず12話まで観た。
控えめに言って最高。
チェイサーゲームWも観ているのだけど、それとは全然違って、とてもゆったりしていて安心できるドラマ。
ただ知り合いになった女性2人が、一緒にご飯を作って食べているだけに観えるのだけど、段々心の距離が縮まってきているのが分かる。
そして更に、根底に同性愛という主題があるのがワクワクする。
ずっと見ていられる作品ってあるけど、まさにそれ。
ずっと見ていたい2人。
そして野本さん役の比嘉愛未さん、以前に役柄について聞かれて、普段より低い声を出すようにしていると言っていた。
確かに、可愛く恋をしている役なのに、話し方は割と落ち着いている。
とてもいい。
今は別のドラマにも出ているけど、こっちの比嘉さんの方が断然いい。
ドラマの内容だけど、1期で野本さんが春日さんに対して恋愛感情があると気づくのだけど、もうゆったり進みすぎてすごく好き。
今まで一度も女性に惹かれたことがない女性が、ある日突然同性が好きになるって衝撃的なんだろうなぁ。
そして12話で野本さんが気になって観ていたレズビアン映画。
内容はよかったけど、しっくりこなかった、というのに共感。
自分と作り物のストーリーでは全然違って、私は本当にこの映画の女性と同じ同性愛者なんだろうかと疑問に思う。
それくらいに世界が違って見える。
私の場合、好きになった女性とは手は繋ぎたいけど、それ以上の欲は沸かないし、紆余曲折あってようやく想いが通じ合って抱擁するみたいな展開になるとは思えない。
いや、キスくらいはギリギリしたいかもしれないけど。
女性同士だからと言ってみんなが同じわけじゃないんだな、と思う。
昔はよくネットで「同性が好きなんですが、これって恋愛感情なのでしょうか?」という悩みを書き込んでいる人を見ていた。
多くは、「キスやそれ以上のことをしたいかどうか」が判断基準と書き込まれていて、ものすごく違和感があった。
そんな欲求は、当時全然なかった。
これはセクマイであろうがそうでなかろうが言えることなんだろうけど、ただ、少なくとも10年20年前の多くの人は性的な欲求と恋愛感情には密接な関係があるのが当然と思っていたんだろうな。
だけど私は異性ではなく、同性のあの人が好きで仕方ない。
これはどう考えても恋愛感情だ。
だからこそ強烈に思っていたのが、世間で思う同性愛者と私って違うのだろうか、ということだった。
なんなら今もパートナーがいないので、私って本当に同性愛者なのか不明なところがある。
異性愛者だったら悩まないだろうに。
単に好きな人がいない期間である、と割り切れるだろうに。
今は多様性という言葉が出回っているけど、その言葉のうさん臭さを抜きにして、本当に一人ひとりに恋愛感情の定義があるんだろうなと思う。
だから少なくとも10代のうちに「これが恋愛感情だ」と決めつける必要はないよな…
ところで、野本さんと春日さんの部屋の間に引っ越してきた新しい居住者の女性。
2人で挨拶しに行き、野本さんが、今度ご飯でも食べましょうと誘ったのだけど、忙しいのでと変な断られ方をされてしまう。
私が野本さんの立場でも、新しい居住者の立場でも、「終わった」と思うやり取りだったけど。
さすが野本さん、いきなり失礼だっただろうかと反省して前向きになってる。
こういう女性は多くの人から好かれるんだろうなぁと思う。
この2人の関係が進んでも、進まず停滞していても見ていたいと思わせる。
でも春日さんもじっと野本さんを見つめている時間が長くなっているから、停滞というわけではなさそうだ。
社会人になって初めて同性を好きになるって、すごく新鮮で見ていて面白い。
会社の同僚に相談できる人がいるあたり、やっぱり野本さんの人柄がいいんだろうなと思う。
さて、長く語ってしまったけれど、まだ観てない話数があるので、それを楽しみに明日から頑張ろうと思う。
人と出会って仲良くなるには、何かしら特技か人に言える趣味があるといいんだろうな。
やはり、自分の心のためにも出会うためにも、何か新しいものを始めたい2024年だ。
ということは、結構毎年思ってるんだけどね。