美容院に行くと、アシスタントの方で「今日はこれからどこか行くんですか?」と聞いてくる人がいる。
まだその質問は消滅していなかったか…
土曜日の昼間に行ったらその質問になる流れは不自然ではないのだけど、根っからインドア派であり友達もいない私からすると、「来たな」と身構えてしまう。
特に3連休初日だと「連休中、どこか出かけるんですか?」と聞かれる。
あー、とか言って時間を引き延ばしつつ3秒くらい考えて、「特に遠出はしないですけど、ちょっとした買い物くらいは行きますね」と回答した。
広がらない会話で申し訳ない。
私は友達もできないし、職場でもあんまり仲良くなってくれる人がいないのだけど、だからこそ話しかけてくれる人には、なるべく相手が困らないような返事をしたいと思っている。
それでもやっぱり難しい。
何せ私は嘘をつくのが苦手だ。
嘘でもいいから「友達と会う」くらい言えばいいのだけど、そこから「どこに」「何しに」「会う頻度は」と広げられても困るし。
多少知っている話題ならちゃんと返せるんだけど、普段何してますか系の話は苦手だ。
家で何をして過ごしているのか、趣味は何か、と聞かれてうまく返せたことはない。
しかし声をかけてくれたのはアシスタントの方なので、私の情報もたいしてないだろう。
そのうえで、当たり障りのない、でもなるべく心地よく過ごしてほしいという思いは受け取った。
私は見た目は取っつきやすいとは言えない部類なのに、それでも声かけてくれてありがとう。
でも「これからどこか出かけるんですか?」は困る。
それとも、私くらいの年代の人はこういった話題を振るとペラペラしゃべってくれるんだろうか。
そうであれば私が特殊なので申し訳ない。
美容師という職業は、マルチタスクだし、技術も必要だ。
そのうえ更に会話術も必要となると、私にはできないなぁと思う。
今まで多くのアシスタントの方と接してきたけど、みんな頑張れと心の中で応援する。
中には会話が苦手そうな人もいたけど、みんな頑張れ、と。
そしてこうなってくると、私は我が身を振り返るのだ。
私は誰かに応援される職業ではないな、と。
うーん、やっぱりちょっと寂しいかもしれない。