何より本当に言われたくない言葉が、①「大変なのはみんな一緒だから」と②「どこへ行っても似た悩みがある」と(悩んでいる時の)③「昔の私に似てる」だと思う。

 

①大変なのは一緒であったとしても、どう大変なのかは全く違うし何の慰めにもならない。

②どこへ行っても悩みはあるのは分かるとして、言われて「じゃあ頑張ろう」とはならない。

③昔の私に似てる=あなたは今の私より劣っている、と言われた感じがする。

 

自ら「みんな大変だよね」と発信するのはいいけど、誰かには言われたくない。

そういう言葉というのはある。

 

 

人を励ます言葉というのは、何かと比べたりはしない。

みんなとも、自分とも、過去とも比べない。

 

元々私も上手な言葉で人を励ませるタイプではないのだけど、励ましたつもりが逆効果になることも大いにあることを知っているから、余計に人には言えない。

 

大体最初に書いた言葉を言う人は、あまり深く考えない人だと思う…多分だけど。

それはいい意味でもあり、悪い意味でもある。

考えない方がいいこともあるし、考えた方がいいこともあるので。

 

でも、たいして深く考えずに言われた言葉には疑問を感じることも多い。

それは私が言葉に対して真剣に捉えがちだからなんだと思う。

 

人から言われた言葉の裏を考えてしまって、それによって相手への評価をしてしまいがち。

真意を正しく捉えられているかどうかは分からないけど。

 

きっとこの人は嫌味を言っているつもりはないんだろうけど、こういう言い方だと嫌味のように聞こえる、と感じることはよくある。

この人はいつも言葉がきつい気がするけど、ただ素直なだけで敵意があるわけじゃないのだろう、とか。

 

逆に、気を使っているふうに見せかけて、絶対自分を譲りたくない気満々な人だな、と感じることもある。

 

人の言葉や態度によって自分が左右されるなんて馬鹿馬鹿しい、と思うことも多い。

だけど感じてしまうものはなかなか無視できない。

表面上は流しても、心には残っている。

 

 

深く考えずに生きていければ楽なのかもしれない。

でも、そういう生き方はできそうにない。

 

人生が大変なのは誰だって一緒さ…

 

結局そんな言葉に落ち着いてしまう。

が、私の大変さは誰とも共有できない。

それが辛いのだ。

 

それを知らずに、他人から「みんな一緒」と言われたくはない。

 

楽しいこともそうだけど、辛いことの一部だけでも誰かと共有できれば気持ちは楽になるんだろうな。

そうすればきっと、人生大変だね、と共感し合えるのに。