何気ない行動を見て、この人は気が利く人だなと思うことがある。
そういう人は、周りの人をよく見て、どんな手助けが必要なのかすぐに察知できるのだろう。
残念ながら私は気が利くタイプではない。
昔から、どちらかというと周囲に助けられる方で、自分から積極的に手を差し伸べることはあまりない。
でも好きな人になら別だった。
相手が好きな人なら、助けを求められる前に立ち上がる。
だから、昔から好きな人からは気が利くと思われていると、思うのだけど。
少なくともよく「優しいね」とか「いつもありがとう」と言われた。
それは相手があなただからですよ、と心底思う。
好きな相手が何をしているのかを見て、隙あらば関りを持ちたい、そしてできればポジティブな印象を持ってもらいたい。
そんな邪な恋心。
恋なんて半分以上は邪でしょう。
そして今現在、全く自分が気が利かない人間であると自覚しているので、それで自動的に私は周囲に好きな人が全くいないと気付く。
私の方から勝手に評価していて、すごく上から目線な話なのだけど。
別に恋愛感情でなくてもいい、関りを持ちたいと思えば自分から行く。
そんなふうに計算して人付き合いをする私は邪な人間なんです。
私は器用な人間でもないし、全員に平等に接するなんてできない。
みんなから好かれるタイプの人間にはなれない。
だから好きな人がいれば、できるだけ周囲に分からない程度に贔屓して、お互い気持ちのいい関係を築ければいいなと思う。
一番いいのは、今の周囲の方々のことを、ちゃんと好きになることなんだと思う。
けれどそういった感情をコントロールできる人はいない。
コントロールはできないけど、だけどもしかしたら、何かコツがあるのだろうか。
人のことを好きになるコツ。
例えばその人のことをよく見るとか、感謝の言葉を大げさに伝えてみるとかして反応見たり。
…合ってるのかな。
ただし私には大きな問題がある。
大げさな感謝の言葉や気の使い方が苦手だ。
大げさならば、あっさりしている方がよっぽどいい。
そこに時間をかけて何かのタイミングを逃してしまうことをどうしても避けたい。
例えばメールでも、長々丁寧にお礼を書かれるより、一言書いてくれた方がよっぽどいい。
大げさに後ずさりして道を譲られるのなら、さっさと先を歩いてほしい。
その方が時間の無駄がない。
という、無駄を苦手をするタイプ。
人付き合いにはたくさんの無駄が潜んでいる。
それは本当に無駄なのかどうか、人によって違う。
私と同じような価値観を持っている人がいたら嬉しいけど。
そういう意見が一致する人を見つけるのは至難の業だなぁ。
で、結局私はどうなりたいのか、すっかり分からなくなってしまった。
そんな火曜日の話。