通し矢 | across the sky, beyond the horizon

across the sky, beyond the horizon

あの空の向こう、あの水平線の彼方…
私は何を見て、何を想うのだろう…

 

矢 自分の所有する広角レンズではその両端を収められないと知り、

三十三間堂は本当に横に長い寺院なのだなとあらためて認識した

 

 

この日、三十三間堂は初観音を迎え平安時代から続く「楊枝のお加持」が行われていた

私も千体の千手観音様の前で法水を頭にかけていただき無病息災を祈ってきた

 

 

 

その境内はこの日に限って無料開放されていたこともあり縁日さながらの賑わいを見せていた

 

 

 

そして何より成人の日を前にして晴れ着や袴姿の方も多く目立っていた

 

 

 

その新成人がこの日全国から三十三間堂に集ったのは「通し矢」に参加するためである

 

 

 

「通し矢」は一説に平安末期から始まり、江戸時代には腕に覚えのある射手が夜通しで

三十三間堂の軒下を射通した数を競いあうという熱狂的イベントとなっていた

今でも堂内にはその願掛けや自らの記録を書いて奉納した絵馬などを見る事が出来る

 

 

 

今は「三十三間堂大的全国大会」となって「通し矢」の精神は受け継がれ、

毎年「楊枝のお加持」と日を同じくして熱気の中、新成人たちが弓道の腕を競っている

 

 

 

神聖な射手となった新成人の晴れ舞台を応援しようと多くの観衆が集う古都の冬の風物詩

諸肌を脱いで弓を引く真剣な眼差しの男子の勇ましさ逞しさ

晴れ着姿と凛とした表情が美しい女子の艶やかさ華やかさ

 

 

 

狙いを定めて放たれた矢は夢と希望をのせ、未来を切り拓くように真っ直ぐに飛翔した

成人式を迎えられた新成人の皆様、本当におめでとうございます お祝い