あたたかな陽気に恵まれて桜の開花も順調に進んでいる
このままで行けば3月末までには満開を迎えるのだろう
満開の桜というと染井吉野の桜並木をイメージしていることが多い
しかし桜には実に多様な種類がある
この辺りでは染井吉野に先立って今満開を迎えているのは枝垂桜たちだった
この寺院の枝垂桜は遠目からでもよく目立った
近くまで行くと山門の上高くまで伸びるその巨大さに圧倒された
樹齢150年の枝垂桜
150年前といえば、ちょうど明治時代のはじまった頃
今目の前で満開の姿を見せている桜が見てきた歴史を聞いてみたくもなった
桜は長命のものも多い
150年程度ではまだまだ若い方なのだろう
数え切れないほどの花が春風にそよいでキラキラと輝いていたのが印象的だった
この城下町にもいよいよ本格的なお花見シーズンがやってきた
その先陣を切って満開を迎えたのもやはり枝垂の桜だった
純白の花が青空によく映え、桜の美しさをあらためて教えてもらった気がした
枝垂桜はその花枝の下に入って仰ぎ見る楽しさもあって良い
枝の垂れ具合も良く花の数も多くて、まるで天から滴る花の雨だれのよう
こんな花の雨ならばいつまでも濡れていたい
この古寺の枝垂桜の樹齢は300年を超えているそうだ
そんな昔から一本の枝垂桜をここまで大きく立派に育てるのは大変なことだ
人と桜の物語がいくつもいくつも積み重なって今の美しい姿があるのだろう
今回枝垂桜を見せていただいた二つの寺院とご関係の方々に感謝を捧げたい
撮影地1:岐阜県岐阜市 林陽寺(2018年3月24日)
撮影地2:愛知県犬山市 圓明寺(2018年3月25日)