2013年に、「餃子の王将」を展開する王将フードサービス社長だった、
大東隆行さんー当時72歳ーが、
京都市で射殺された事件で、
殺人などの罪に問われた特定危険指定暴力団工藤会系組幹部、
田中幸雄被告(59)の判決が16日、京都地裁であった。
西川篤志裁判長は
「実行犯とするには合理的な疑いを差し挟む余地があり、犯罪の証明がない」
と述べ、無罪を言い渡した。
https://www.jiji.com/sp/article?k=2026101600141&g=soc
難しい事件だったとは思う。
直接証拠が何もなく、
近くで見つかったタバコの吸い殻は、
本人の物と証明されただけで、
犯行時に落とした、とは断定できず、
社長の自宅近くで見られた男が被告だったとしても、
殺害時ではないので、
それをもって犯人、とは断定しきれない。
本人が自白でもして、
その自白から、
殺害に使った拳銃が出て来ない限り、
有罪の判決は出せないだろうという気はしていた。
もし本当に冤罪なら有罪にはできない。
だが実行犯ではなくても、
下見に行っていたと思われる以上、
全く無関係とも思えない。
13年前には今程そこら中に防犯カメラがあった訳では無いし、
映像ももっと粗かっただろうから、
証拠を見つけるのは至難の業だったろう。
何とか被疑者らしき人物を特定し、
逮捕、起訴まで持って行ったのは、
警察も検察も頑張ったのだろうが、
ここら辺が限度か。
亡くなった社長やご家族の無念を考えたら、
何とか犯人に罪を償わせたい、と思うが、
あそこまでハッキリ自分が犯人ではない、と言い切られると、
反証は難しいし、
疑わしきは被告の有利に、という原則に照らしても、
無罪判決は致し方無いのかな、とは思う。
だが、ここで無罪が確定してしまうと、
今後何か新たな証拠が出てきても、
一事不再理の原則で再度裁判はできない。
だから検察は時間稼ぎの意味で、
控訴するかもしれない。
その間に何か決め手になる証拠が見つかれば、と。
とはいえ、事件から13年が経っており、
これまで懸命に捜査されていたのだから、
この先有罪を納得させ得る新たな証拠が見つかるとはとても思えない。
結局この事件は、
残念だが、迷宮入りで終わるのだろうか。
