間近に控えた中間選挙で、
不利が伝えられている共和党は、
トランプが遂に民主主義を冒涜する禁じ手に出たらしい。
ゲリマンダー、という言葉をご存知だろうか。
私は今回報道に出るまで知らなかった。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B2%E3%83%AA%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%BC?wprov=sfla1
選挙で不利な方が、
自党に有利になるように、
恣意的に選挙区の区割りを変えることを言うらしい。
アメリカでは広く知られた手法らしいが、
これ以上、民主主義をバカにしたやり方は無い。
本来は選挙における州ごとの定数は、
10年に1度の国勢調査による人口分布に伴い決められる。
そしてその先の区割りと人数の振り分けは、
各州に任されているらしい。
ところが今回トランプは、
連邦議会の下院選で共和党が多数派を維持するため、
2030年の国勢調査を待たずに、
テキサス州やフロリダ州などの、
議会で多数を持っている南部州で、
自党に有利な選挙区割りの変更を主導した。
総じて都市部では民主党が強く、
周辺部では共和党支持が多い。
その都市部を細かく分けて、
周辺部にくっつけていけば、
民主党支持の票は分散し、
共和党が勝てる確率が上がる、という訳だ。
この動きに対抗して、
民主党もカリフォルニア州やニューヨーク州で区割り変更を行い、
さながら区割り変更合戦の様相を呈している。
どっちもどっち、とは思うが、
これに関しては国勢調査をせずに、
勝手に変更を仕掛けた共和党とトランプがより悪い。
権力者が自分に有利になるように制度を変える、という事自体、
民主主義には馴染まない。
それは独裁者の発想だ。
長くアメリカは民主主義国家だと思っていたが、
トランプが出てきて独裁国家になったらしい。
ただ、一部の狂信的トランプ支持者以外は、
民主主義を堅持している国民もいるようで、
岩盤支持層と言われたMAGA派の中からも離脱者が出ているそうだ。
そりゃそうだ。
自分が支持していた大統領や政党が、
民主主義でなくなるのなら、
支持できない、と思う人も当然出るだろう。
焦ったトランプはやり過ぎたのではないか。
彼がノーベル平和賞に拘ったのもそうだが、
今、禁じ手に出ても影響力の維持を図ったのは、
単に中間選挙での勝敗だけの問題ではないのかもしれない。
このまま任期が終われば、
大統領でなくなった後で、
刑事訴追される可能性がある。
その前に議会で過半数を押さえて、
辞めた後の自分を守る為に、
法律を作るなり制度を変えるなり、
しようとしているのではないか。
このままでいけば、
2年後の大統領選挙で共和党が勝つ可能性は低い。
トランプは公約したことをほぼ守れていないし、
経済の悪化は、
トランプが仕掛けたイランとの戦争にも一因がある。
国民がそういう事に気づき、
トランプの言ってた事は嘘ばっかりだったとバレれば、
支持はそのままバッシングに流れる。
トランプ大統領で生活が良くなる、と信じて投票した人達は、
裏切られた、と思っているだろう。
それが高じれば、
処罰感情が出てくる可能性がある。
その前に、防御を固めよう、という訳だ。
その為には中間選挙で、
過半数を維持しなければならない。
ここへきてなりふり構わぬ暴挙に出始めたのは、
その為か!とストンと腑に落ちた。
だがそんなに思い通りにいくだろうか?
そろそろ化けの皮が剥がれ始めているので、
ゲリマンダーをやっても勝つのは難しいのではないか。
むしろ、そこまでやってしまった事で、
有権者に却ってそっぽを向かれる可能性もある。
さあ、アメリカ国民は、
どんなジャッジを下すか。
一月後には結果が出ているだろう。
楽しみだ。