昨年の大晦日に、

妊娠中だった水戸のネイリスト、

小松本遥さんを殺害し、

殺人、ストーカー規制法違反で逮捕・起訴された、

元交際相手だった大内拓実被告に対する初公判が、

水戸地裁であった。


https://news.yahoo.co.jp/articles/8a29ac9fdceb5b7afcfd7d60a9ab69e526c14a42



一方的に復縁を迫り、

ブロックと着信拒否されると、

紛失防止タグを仕込んだ縫いぐるみを、

キャンペーンの当選品を装って被害者の実家に届けたが、

紛失防止タグでは自宅の特定にまでは至らなかった。

小松本さんが結婚して姓が変わっていたので、

近くまで行って表札を見ても、

確認ができなかったのだろう。


それで次に何をしたかと言うと、

付近の車に順にGPSを仕掛けて、

実家に向かう車を探し続けて車を特定し、

遂に家を見つけて犯行に及んだ。


そういう人間だと察したから、

被害者は逃げたのではないか。

普通は逃げて終わるのだ。



だがこの粘着質な執着は尋常ではない。

そこまでして追い続けた理由が、

当初は復縁を願ったが果たせず、

忘れられずにモヤモヤした気持ちを、

被害者を殺すことで、

出会う前に戻ってリセットしようと思ったから、と言うのだから、

自分勝手極まりないし、

もう理屈が通っていない。

精神病質の異常者と言っていい。


実際弁護側は、

本人も自分の精神状態が普通ではないと感じていたが、

精神科病院の予約が取れないなどで、

必要な治療に結びつかなかったとして、

量刑を軽くしようと画策している。


だが本当に行動を起こして、

受診するなり薬を飲むなりした訳では無い。

自分が異常だという認識があった上で執拗に凶行に及び、

精神的不安定を理由に減刑を狙ったなら、計画性を感じる。

極めて悪質で、

それはむしろ量刑を重くするべき理由ではないか。


大内被告は被害者が結婚して妊娠していた事は知らなかった、と供述している。

知っていたらあそこまでの事はしなかった、と。


だがそんな筈がない。

知らなかったのは本当でも、

持ち込んだ金槌で殴りつけ、

防犯カメラの映像を消そうとして上がり込み、

室内で見つけた包丁で、

とどめを刺そうと首を刺しているのだ。

極めて冷酷かつ冷静に、

殺人に及んだようにしか見えない。

妊娠しているから犯行を思い止まる様な人間なら、

そもそもこんな事はしない。

むしろ自分以外の人間と結婚して、

妊娠までした、ともっと逆上しそうだ。



残念ながら胎児には人権が認められていない。

だからこの事件で認定されるのは、

被害者1人への殺人、になる。

そして日本の法律と判例では、

1人殺して死刑、は、まずない。


だが、2人殺した事には違いないのだ。

こんな身勝手な理由で人の命を奪う者は、

自らの命をもって償え、と思ってしまう。



小松本遥さんは、

被告のストーカー行為に悩んでいて、

年が明けたら警察に相談に行こうとしていたらしい。

だが間に合わず、

その前に殺されてしまった。


被害所の夫は裁判に、

「助けることができなかった」

「自分自身を責めている」という、

悲痛な供述調書を出していて、

裁判で読み上げられた。


こんな異常なストーカーから守るのは無理だったとは思うが、

帰宅して殺された妻を見つけた時の衝撃は想像に余りある。

何とかできなかったのか、と、

妻子を同時に失ってしまい、

自分を責めてしまうのも分かる。


だがそれを遥さんは望んではいないだろう。

忘れる事は到底無理でも、

せめて自分の人生をもう一度取り戻して欲しい、と心から願う。