中間選挙迄2か月を切って、
トランプの焦り方が、
いよいよ滑稽になってきた。
テキサス州で行われた異例の党大会で、
(通常は大統領選挙の年しか党大会は行われない。中間選挙前に共和党が開いたのは初めて)
民主党を強く批判したのは、
さもありなん、と思うが、
笑ってしまったのは、
上下両院で共和党が勝利すれば、
成人の国民全員に5000ドル支給する、と言い出した事。
1兆ドルを超える財源には触れないし、
実現性は低いと思うけれど、
お金をばらまく、という空手形で、
票を買えると思っているなら、
国民を舐めるにも程がある。
もっとも残念ながら、
アメリカ人の中には、
それに乗っかりそうな人もいるんだよね。
とはいえ、トランプの公約が空手形なのは今に始まったことではない。
選挙期間中に、自分が大統領になったら、
24時間以内にウクライナ戦争を終わらせる、と豪語したが、
2年近く経ったがいまだ膠着状態。
イラン戦争を始めた時も、
すぐに(自分達の勝利で)終わる、と言い続けたが、
結果は世界中がご存知の通り。
そもそもネタニヤフのイラン攻撃願望は、
クリントンからバイデン迄の、
全ての歴代大統領に提示され続けてきたらしい。
1期目のトランプを含め、
全大統領がこれを拒否してきたのに、
老いて判断力の落ちた2期目のトランプだけが、
ネタニヤフの口車に乗ってしまった。
これまで中東では、
アフガン戦争やイラク戦争など、
次から次へと戦争を仕掛けてきたアメリカだが、
イラン攻撃だけは避けてきた。
何故ならイランの領海内にはホルムズ海峡があるから。
ホルムズ海峡は「通過通航権」の行使が認められる「国際海峡」ではあるが、
イランが「ホルムズ海峡封鎖」という実力行使に出たら、
世界の石油市場が混乱する。
アメリカも窮地に陥ってしまうのだ。
これまでの大統領はこのことを知っていたから、
攻撃には踏み込まなかったのだろう。
イランの強さを過小評価し、
ベネズエラ攻撃が上手く行った事で気を良くし、
ネタニヤフに持ち上げられてその気になってしまった結果、
泥沼の長期戦争にどっぷり嵌まり込む事に。
で、当然ながら国内外で批判はされるし、
裁判では負けるし、
インフレへの不満で支持率も低迷しているし、で、
選挙前に自分が大統領になれば、
アメリカは強くなり、
バラ色の経済が実現する、とした主張は、
ことごとくホラ話に終わった。
そりゃ支持者も離れるだろう。
隣国カナダとの対立も深刻で、
オンタリオ湖を「アメリカ湖」に改称すると脅し、
これはメキシコ湾を「アメリカ湾」に改称するとした発言に通ずる。
誰も望んでいない、
独り善がりで目立ちたいだけにしか見えない、
こういった政策や発言は、
益々支持率の低下に拍車をかけた。
で、捻り出した起死回生の策が、
一律5000ドル(笑)
ここまで過去一酷い大統領を、
選んでしまったアメリカ国民は、
自業自得だと思うが、
それでもやっと目が覚めたのか、という気もしてくる。
ともあれ中間選挙迄の2か月で、
立ち直れない位、
トランプ支持が落ち込めばいいのに、と思う。
後2年、好き勝手ができない様に手枷足枷をしないと、
何をしでかすか分かったもんじゃない。
少なくとも世界にとって、
トランプが大統領になって良かった事は何も無かった。
恐らくはアメリカ国民にとってもね。