今年3月20日未明に、
三重県亀山市の新名神高速道路下り線で起きた多重事故で、
三重県警は6日、事故で亡くなった6人の身元を特定した、と発表した。
内5人は、USJ等の観光で関西に向かっていた袋井市の家族、
残る1人は埼玉県草加市に単身赴任中の団体職員で、
帰省の途中だったらしい。
突然命を断たれたご本人達やご家族の無念は、
察するに余りあるが、
せめてもの救いは、
死因が焼死や窒息死ではなく、
事故の衝撃で頭などを強く打った事だったこと。
恐らくは恐怖や痛みを感じる暇もなかっただろう。
特に寝ていたと思われる3人の子供たちにとっては、
その方がまだましだったと思う。
それにしても続報で、
スマホを見ていてブレーキを踏むのが遅れた事が追突の理由だった、と知り、
余計やりきれない気持ちになる。
連休の家族旅行を楽しみにしていたであろう子供達や、
バレーボールの指導の為に帰省しようとしていた男性の、
未来を奪ったのが、
再三危険性を言われ続けてきた、
スマホによるながら運転だったとは。
この事故が、過失運転致死傷罪でいいのだろうか、と、
また考えてしまう。
今、危険運転致死傷罪の適用を巡って、
酒酔い運転やスピード違反の数値基準を設けよう、としていて、
つい先日閣議決定されたばかりだが、
このスマホによるながら運転も含むべきではないか、と思う。
何故ならアルコールを摂取しての運転や、
度を過ぎたスピード違反での事故と同じく、
スマホを見ていて起こす事故も、
自分の意思で、
しかも継続的にやってしまった、というのは同じだから。
酒を飲まず、
スピード違反もせず、
スマホも見ず、起こしてしまった事故は、
過失運転致死傷罪でいいと思うが、
それらをやって起こした事故は、
自分を律する事で防げたはず。
であれば、そこには重大な過失が認定されて然るべきではないのか。
今回加害者になってしまった、
大型トラックを運転していた水谷水都代被告(54)は、
これまで事故らしい事故を起こした事が無い、
ベテランドライバーだったらしい。
が、当時現場では時速50キロの速度制限がされていたにも関わらず、
時速82kmで走行し、
約9m手前まで渋滞に気づかず、
そのスピードだから当然ブレーキも間に合わず、
突っ込んでしまったのだ。
夜間のトンネル出口、
しかも速度制限中。
細心の注意をして運転すべき所なのに、
気の緩みがあったとしか思えない。
これが単なる過失か?
起きた被害が大き過ぎるから言っている訳では無い。
そもそもスマホを見ながらのながら運転は、
自転車でさえ取り締まる、という世の中なのだ。
まだ道交法は改正されたばかりだが、
このながら運転には自転車でも即青切符、と言っている。
それ位危険だ、という認識を、
社会が共有しようという流れなのだから、
ただの過失認定では甘過ぎる。
ましてやプロのドライバーで、
握るハンドルは殺傷能力の極めて高い大型トラックなのだから、
より高い安全運転義務が課せられるべきではないのか。
大体日本社会は、
長年、飲酒やスピード違反による事故に対して、
寛容過ぎたと思う。
元来そういう行為をするのが、
男性が多かったからではないか、と、
密かに考えている。
古い法律ほどそうだ。
作って運用してきたのが男性だったからね。
だが不同意猥褻罪ができたり、
少しずつ男性目線だった法律が、
変わりつつある。
道交法も、やっとその是正がされようとしているのではないか。
だがスマホのながら運転は、
最近出てきて問題になっているので、
まだまだ法が追いついていない、感はある。
それでいいのか?
今回のこの大事故をきっかけに、
そこも見直せばいいのに、と思う。
実際、そういう声も上がっているらしい。
亡くなってしまった人達は帰ってこないけれど、
せめて貴方達のお陰で世の中が変わり、
少しだけ安全になったよ、と言えるように。
そして私もハンドルを握るドライバーの1人。
一瞬の油断が取り返しのつかない大惨事を引き起こしてしまう、という事実を、
肝に銘じたい、と思う。
犠牲になられた方々のご冥福を心から祈ると共に、
ご遺族の皆さんが、
1日も早く心の安寧を取り戻される事を、
祈ってやみません。