思い通りに事が進まず、
いよいよトランプが焦っているようだ。
遂に国民に向けて演説をしたが、
中味のない自画自賛オンリーの演説で、
こんなものを聞いて、
その通りだ、と思う人がどれだけいるのか甚だ疑問だ。
アメリカは自国で必要な原油は自前で調達できるので、
トランプは中東を攻撃しても、
自分達に類は及ばないと思っていた様なのだが、
実際には国内で価格設定されるわけではなく、
石油会社が価格を決めるわけでもないらしい。
米国は石油をグローバル市場に輸出しているため、
価格は石油を入札するトレーダーによって世界的に決定される。
だからホルムズ海峡のような、
重要な場所で供給が脅かされる可能性がある限り、
価格ショックはあり続けるし、
その供給が実際に混乱すると、
価格の高騰は避けられない。
だから今現実に、
アメリカのガソリン価格は高騰し、
それ故、国民の不満は募り、
トランプは追い詰められている訳だ。
だからの演説だったのだろうが、
これは逆効果だった。
何の出口戦略も示せず、
つまりは戦争を終えられるどんな絵も描けなかった事で、
国民も市場も失望し、
先物市場が荒れたらしい。
大体トランプの演説は嘘八百で、
「米軍は圧倒的な勝利を収め」
イランの海軍は消滅した、
空軍は壊滅状態だ、と言う、が···
もしそうなら何故まだ、
ホルムズ海峡は封鎖されているのだ?
何故イランはまだ、
イスラエルにミサイルを発射できるのだ?
しかもイランが停戦を要請してきた、とまで言い出して、
即座に否定されている。
イランが簡単にそう言い出す国なら、
話は早いのだ。
だが、恐らくそれは無いだろう。
だから戦争は長引く、と世界が判断し、
原油は値上がりを続けているというのに。
最近のトランプを見ていると、
願望と希望的観測が、
あたかも事実であるかのように信じ込めるらしい。
もはやトランプの妄想に近い。
イランの石油が欲しくて始めた戦争が、
石油が得られないどころか、
トランプを追い詰めていく。
実は問題になっているのは石油だけではなく、
イランの報復攻撃によって、
世界のアルミ供給の約9%を占める地域で、
甚大な被害と操業停止が発生しており、
中東から輸入アルミの約22%を供給している、
アメリカにも重大なリスクが浮上している。
それによって、
自動車や航空宇宙産業などに使用されるアルミニウムの調達に、
大きな影響が出る可能性がある。
アルテミス計画を始めたばかりのアメリカにとって、
決して小さくないダメージだと思うが。
それ自体は自業自得だが、
トチ狂ったトランプが何を始めるかは心配。
イランから手を引けば済む話なのだが、
自分の失敗を認めるのは死ぬより辛いタイプの人間だし、
そうなればネタニヤフが黙っていないだろうし。
もはやトランプが描いた絵図には、
ならない事ははっきりしているのだから、
間違いを認めて撤退すれば、
無駄な破壊も殺戮もしなくて済むのにね。
まあ大体トランプ-ネタニヤフライン以外は、
イランに差し迫った脅威は無い、という点で、
戦争前から一致していて、
周囲はこの戦争に反対していたらしいのに、
聞かずに強攻したそうだから、
今更聞く耳を持てないのだろうけど。
嘘の情報を根拠に戦争を仕掛ける、って、
イラク戦争の時と構図は同じ。
歴史から学べない人には、
権力を持たせないで貰いたいものだ。