米国家情報長官室の傘下にある、
「国家テロ対策センター」所長のジョー・ケント氏は、
17日、米・イスラエルによるイラン攻撃は
「良心が許さない」とし、
同日付で辞任したと明らかにした。
ケント氏はトランプ大統領に宛てた書簡を公開し、
トランプ政権のイラン攻撃は
「イスラエルと米国の強力なロビー団体の圧力によるものだった」と批判。
トランプ政権が開戦理由として主張するイランからの切迫した脅威は
「なかった」と断じた。
このケント氏、陸軍出身で、
トランプ氏の指名と議会承認を経て2025年7月に対テロセンターのトップに就任していたが、
1年足らずで辞任することになった。
この辞任についてトランプは、
「安全保障問題に弱いといつも思っていた。彼のことはよく知らない」と述べたというから、お笑い種だ。
本当に安全保障問題に弱くて、
しかもよく知らない人物を、
指名したのだとしたら、
トランプに大統領の資質が無いと、
自ら宣言しているようなものだ。
側近にまで離反された負け惜しみにしか聞こえないけどね。
大統領選挙では、
「米国第一主義」に基づき、
ウクライナや中東など海外の紛争に関与せず、
米軍派遣を伴う戦争を避けることを最重要公約に掲げて支持され、当選したはず。
それが1年余りで戦争に打って出たのだから、
岩盤支持層と言われるMAGA派からも非難の声があがっていて、
このまま戦争が長引けば、
大量離反者が出る可能性も囁かれている。
今、高市総理が訪米している。
トランプがどんな無理難題を吹っかけてくるか、
いささか心配ではあるが、
西側諸国が、揃ってホルムズ海峡への艦船派遣に否定的なので、
ましてや法律で自衛隊の派遣に厳しく制約がある日本が、
艦船を出せなくても諦めて貰いたい。
トランプは不満らしいが、
そもそもこの戦争は、
トランプとネタニヤフが始めただけで、
アメリカの多くの国民も支持はしていない。
アメリカの為に協力してくれ、ではなく、
トランプの無謀な賭けにベットしてくれ、というのに等しい。
そりゃ他国の支持なんか得られる訳が無いだろうに。
大体トランプの戦争を助ける為に、
自国の軍隊を派遣し、
自国民を危険に晒したら、
その国のトップが支持を失いかねない。
その辺りイランもしたたかで、
友好国の船を選別して、
ホルムズ海峡を通したりしているらしい。
ネタニヤフはこの強硬策で強権的に出なければ、
自分の立場が危ないから躍起になっているし、
トランプはエプスタイン文書から目を逸らす事が目的だから、
イランを叩いて成果を上げれば、
うやむやにできると考えた。
相手がある事に、それが上手くいく、と思える短絡的な発想に驚く。
トランプにとっては残念だろうが、
ハメネイ師を殺害しても、
イランの体制は揺るがないし、
期待したであろう民衆の蜂起も起こらなかった。
トランプの描いた絵は、
完成しなかったのだ。
この上ずるずると戦争を続ける事は、
誰にとってもプラスでは無いと思うが、
トランプにとっては、
失敗を認めるのは耐え難いのだろうな。
戦争で国民が何人死のうと、
自分は痛くも痒くも無いのだろうから、
プライドの方が大切だ、という訳だ。
こんな暴挙に付き合う必要は全く無いが、
かと言って怒らせると厄介な権力を持っているのも事実。
この難局を、高市総理がどう乗り切るか、で、
彼女に対する評価も変わると思う。
是非とも頑張って頂きたい。
あの頭のおかしい大統領を、
煙に巻いて帰ってこられたら大した物なのだが。