イスラエルがイランを攻撃し、
イランが報復攻撃を始め、
トランプの描いた戦争へのシナリオが始まってしまった。
トランプはイランの核開発を阻止する為、と称していたが、
どうやらイランの体制転覆が本音らしい。
さすがに大っぴらにそうは言えないので、
話し合いで解決する、というアリバイを作りながら、
途中で一方的に打ち切って、
「イランが交渉に応じないから」という大義名分で攻撃を始めたようだ。
それもアメリカが先陣を切るのは具合が悪い、と思ったのか、
イスラエルにまず攻撃させ、
イランが報復で中東各地にあるアメリカ軍の基地を攻撃すれば、
合法的に参戦できる、という訳だ。
トランプがイランを目の敵にするのは勝手だが、
巻き込まれる周辺国はたまったものじゃないだろう。
イランが胡散臭い事に異論は無いが、
このやり方を見ていると、
アメリカも同じ穴のムジナに思えてくる。
ベネズエラで大統領の拉致、という、
国際法も主権も完全無視した強硬手段に出て、
それが成功した為に、
イランでも、と思ったのかもしれないが、
あの国で同じ様に上手くいくとは思えない。
大体国土の広さが全然違うし、
アメリカ軍の投入も簡単だったベネズエラと違って、
イランで最高指導者、ハメネイ師の殺害や拉致が、
ベネズエラ程、簡単だとは思えないのだ。
となると、互いにどんどんエスカレートする可能性もあり、
泥沼化の挙句、
世界大戦に広がる可能性もある。
過去に核合意から一方的に離脱したのは、
一期目のトランプだ。
バイデンの時には、何とか修復しようとしたが、
イランがアメリカを信用できない、と、
ウラン濃縮を再開した。
案の定、トランプが2期目に入った途端、
またイランを潰しにかかったので、
イラン側の懸念は正しかった訳だ。
大体共和党政権は、
過去にもブッシュの時に、
大量破壊兵器がある、と嘘をついて、
イラク戦争になだれ込んだ前科がある。
イスラム教の国にしてみれば、
またか、と思うだろう。
トランプはイランをテロ国家、と言い、
まあ大きく間違ってはいないかもしれないが、
やってる事はアメリカも十分テロ国家だ。
なのにそれが正義だと勘違いしているから始末に悪い。
プーチンも随分だと思うが、
トランプも同類。
こういう人達が強大な権力を持つと
世界を滅ぼす流れになりかねない。
現にトランプは、少し前に、
第三次世界大戦前夜だ、とか口走っていた。
舛添要一が、トランプの暴走を止められる者はいるか、と問われて、
いない、と即答している。
トランプを止められなければ、
世界は滅びへと進むしか無いのか。
イスラム教の国が、
あっさり白旗を上げるとは思えない。
イラク戦争も9.11のテロも、
元はと言えばパパ・ブッシュの時の、
湾岸戦争でのアメリカの軍事行動に、
イスラム原理主義の反発したからだと言われている。
そしてアメリカの支援を受けたイスラエルが、
パレスチナへの迫害を続けている事も、
その反発を助長している。
つまり中東問題に介入したアメリカが、
事を大きくしている、とも言える。
だがトランプは引く気は無い。
行き着く先はどこなのか、
不安しかない。