東大で共同研究を続ける見返りに、民間業者から接待を繰り返し受けたとして、

東大大学院医学系研究科の佐藤伸一教授が逮捕された。


東大では、付属病院への寄付金と引き換えに、

医療機器選定でメーカーへの便宜を図ったとして、

昨年11月にも准教授が収賄容疑で逮捕されている。


東大の藤井学長はコメントで

「多くの方々にご迷惑、ご心配をおかけし大変申し訳ない」

「国立大学の教職員として法令順守だけにとどまらない、

高いレベルの倫理意識が求められるなかで、

度重なる教員の逮捕は痛恨の極み」とし、

「この事態を極めて重いものと受けとめ、厳正に対処する」と謝罪している。



この手の話は昔は沢山あった。

今回は化粧品会社だが、

医学部だと製薬会社との癒着が度々問題になった。


今は製薬会社の営業担当が、

召使いがわりに使われたりする事は余り無くなったと思う。

医薬分業制になって調剤薬局で薬を出すようになって、

医師に取り入っても、

処方箋と同様成分のジェネリックを出す事も増えてきたので、

売上に繋がらず、

余り意味が無くなったこともあるのかもしれない。

少なくともバックマージンは使えなくなっただろう。


となると、今度は接待の強要か?


この教授の度重なる高額接待の強要に音を上げた、

相手側の一般社団法人「日本化粧品協会」(文京区)の男性代表理事(52)は、

25年5月、佐藤容疑者らと東大を相手取り、

接待に使った分を含む計4200万円の損害賠償を求めて東京地裁に提訴した。


元々両者は、社会連携講座の契約を締結。

研究内容や方針を決める実権は佐藤容疑者が握っていた。


接待は契約締結前の23年2月から始まり、

レストランでの会食のほか、

今回の容疑となった吉原のソープランドや銀座の高級クラブでの遊興が繰り返されるようになったとみられる。


損害賠償請求額全てが遊興費ではないかもしれないが、

それでも2年余りで4200万円請求される、って、

一体どんな使い方してたんだ、と思う。

それだけ遊びまくっていて、

まともに研究なんてできるとは思えないけど(笑)


この訴訟で佐藤容疑者は、

「接待を求めたことはない」と反論。

部下だった男性医師は

「佐藤容疑者が接待を希望し、

代表理事が積極的に発案した。

自分は断りづらかったが、

接待を受けたことは反省すべき立場にあった」としている。

この訴訟は今も続いているらしいが。


この民事訴訟を受けて、なのか、

少なくともこれで明るみに出たからだろうが、

収賄で逮捕に踏み切った訳だ。


この教授、早く金持って来い、殺すぞ、などと、

暴力団も真っ青の脅迫まがいの事も言ってたという証言もあり、

これが日本で最高峰の大学の教授か、と思うと、 情けなくてため息が出る。


だが東大はこの講座を25年3月末で閉鎖しており、

「協会側の研究費の未払いなどのため」契約を解除したと説明していたらしい。

提訴されなかったら、

講座を閉めてうやむやにしてしまおうと考えていたんだろうか?



現在、東大側は外部弁護士等による委員会を設置した上で、

事実関係の調査をしているらしい。

が、相次いで逮捕者が出ている時点で、

そういう風土だったと思われても仕方ないし、

大学側の監督不行き届きも、

責められてしかるべきだろう。



ただ、この教授の様に

風俗接待を強要するのは論外だが、

研究費を捻出する為に、

便宜を図ってしまった、という人もいると思う。

その背景には、2004年に国立大学が法人化して、

補助金が大幅減額されている、という事実がある。

研究費の自力調達を余儀なくされ、

研究時間を削ってでも、

民間に擦り寄らざるを得なくなった講座もあるだろうし、

人件費を削る為に、

人の確保ができない講座もあると思う。

そう考えると、文科省にも責任が無いとは言えないのではないか。



東大は10兆円規模の大学ファンドの運用益で世界トップレベルの研究を行う大学を支援する、

「国際卓越研究大学」の事業に応募し、

現在、認定をめぐる審査が続いている。


昨年度は東北大に先を越され、

今年度も既に東京科学大学と京都大学が選ばれているが、

同じタイミングで、東京大学も審査されていたが、

この事件によって審査打ち切りの可能性もあるという。




折しも大学入試真っ只中。

何千人もの東大を目指す受験生がいる。

ガッカリしている人もいるかもしれないが、

こんなクズみたいな教授ばかりではなく、

大半は真面目に研究に取り組んでいるはずだ。


この教授は懲戒免職を免れないだろうが、

一番罪が重いのは、

母校に泥を塗った事と、

夢を持って受験しようとしていた生徒達を失望させた事だろう。



だがこれから研究者を目指す若者達は、

こんな愚かな行為は反面教師として、

しっかり研究に打ち込んで欲しい。


文科省がお金の出し惜しみをして、

瀕死の状態にある日本の科学の、

未来は君達にかかっているのだから。