トランプの再選に大きく寄与し、
熱烈なトランプ支持者である、
保守派活動家のチャーリー・カーク氏(31)が、
10日、ユタ州のユタ・ヴァレー大学のイベントで銃撃され、死亡した。
彼は18歳だった2012年に、
国内のリベラル寄りの大学で保守的な思想を学生に広めることを目指す団体「ターニング・ポイントUSA(TPUSA)」を創設した。
各地のキャンパスで公開討論会を開き、
トランスジェンダーの人々のアイデンティティーや気候変動、信仰、家族の価値観などについて学生らと議論を重ねていたことで知られていたらしい。
捜査当局は、銃撃犯の行方を追っているが、
現時点で逮捕には至っておらず、
従って犯人像や動機等は分かっていない。
カーク氏は撃たれる直前、
アメリカでの銃による暴力について話していたという。
観客の1人から、「この10年でアメリカで何人が銃乱射事件を起こしたか知っているか」と聞かれ、
カーク氏が「ギャングの暴力をカウントするかしないか」と答えた後に、
銃声が鳴り響いたという。
銃規制に反対するガチガチの保守派だった彼が、
将に銃乱射事件について話している時に銃撃され、
死亡する、という皮肉な結末となった。
アメリカ人がよく言うのが、
銃で自衛する権利がある、という主張。
それはつまり、
その銃によって殺される権利もある、という事でもある。
そんな権利、本当に欲しいか?
子供の時から銃があるのが当たり前の生活をしているから、
違和感が無いのだろうが、
銃が溢れていなければ、
奪われずに済んだ命は、
間違いなく沢山ある。
それでも銃有りの生活を選択してきた以上、
射殺されるのも止むを得ないのか。
今回、狙撃犯は140m離れた大学の建物の屋上から撃ったらしい。
その距離で、一発で仕留める腕には、
空恐ろしい物を感じる。
デューク東郷か!?というのは冗談としても、
去年のトランプ銃撃の時も思ったが、
アメリカには、それだけの腕を持った人がゴロゴロしているのだろうか。
まあ軍で銃を扱って腕を磨いた人も相当数いるのだろうが、
州によって多少差はあるとはいえ、
普通の生活でも銃を所持し、
使用することが違法ではない国だし、
親がハンティングに連れて行く家庭もある。
銃が子供の時から身近にあるのだ。
その結果、19歳以下の子供の死因の第1位が、
銃関連によるものだという。
その中には自殺も含まれるが、
交通事故よりも多くの子供が銃によって亡くなっているのだ。
それでも規制しないなんて信じられない、と、
スーパーでも銃が買える実態を見てきても、
日本人である私は思う。
だがそれを「権利」と考える彼らには、
「権利」を失うなんて、考えられないのだろう。
信念によって銃規制に反対し続けたカーク氏は、
それ故に殺された今、
本望だと思っているだろうか。
それとも後悔しているだろうか。
今こそ聞いてみたい、と思うが、
もう聞くことはできない。
銃の氾濫を放置することは、
つまりはそういう事なのだ。