8月20日に神戸市中央区の自宅マンションで、
女性が刺殺された事件は、
会社員谷本将志容疑者(35)=東京都新宿区=が、
奥多摩で逮捕されたが、
捕まって益々謎が深まっている。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250825/k10014902531000.html
警察も被害者との接点を探したが、
現在のところ見つかっておらず、
本人も全く知らない人だという供述をしている。
なのに被害者を50分以上尾行し、
自宅まで戻ったエレベーターの中で襲っている。
しかも谷本容疑者は東京在住なのに、
3日前からわざわざ神戸まで来ている。
ただ、3年前まで神戸に住んでいたそうで、
土地勘はあったのだろう。
そしてその神戸を離れた理由が、
3年前に同種の事件を起こしていたからだった。
3年前の5月、
ストーカーをしてつきまとった面識のない女性が住む神戸市中央区のマンションの部屋に押し入り、
女性の首を絞めて軽傷を負わせた殺人未遂容疑で逮捕されている。
が、翌年には上京して運送会社に就職しているので、
逮捕容疑は殺人未遂であっても、
恐らく起訴は傷害でされていると思われる。
殺人未遂で起訴されていれば、
法定刑が殺人と同じなので、
この事件と同様に汲むべき事情があるとは思えず、
面識の無い相手へストーカーの挙句に怪我を負わせていれば、
執行猶予が付くとは思い難い。
だが実刑になっていれば尚更、
1年後に住所を変えて就職、は難しいだろう。
となれば単純な傷害罪で済まされた可能性が高い。
そして3年余り後に類似事件を起こしている事を考えると、
3年の執行猶予がついて、
その期間が明けるのを待って、
また起こしたとも考えられる。
最初の時にキチンと裁いていれば、
こんな事件は起きなかったかもしれない、と思うと残念で仕方ない。
仕事に関しては真面目に取り組んでいたようなので、
こと女性に関する以外は普通だったのかもしれないが、
50分もつけ回す、という、
この執着の仕方は尋常ではない。
こんな男に目をつけられた被害者が気の毒だ。
運が悪かった、では済まない。
ただ、3年前の事件の近くで起きているらしいので、
単に土地勘、だけではなく、
ひょっとしたら前回の被害者を探していたのではないか、という気もする。
そして被害者は似ていたのかもしれない。
唯一の救いは、スピード逮捕だろうか。
最近ドラマにもなっているSSBCが実際に活躍していたらしく、
兵庫県警と警視庁の連携が上手くいったようだ。
そこら中にある防犯カメラは、
昨今映像もクリアになっているし、
AIが進歩した事で、
膨大なデータを読み込ませれば、
後足(犯罪後の逃走経路) を、
かなり早く追えるようになっていると聞いていたが、
相当実用性が高まっているようだ。
犯行現場や、住所や職場から遠く離れた奥多摩での逮捕時に、
抵抗して暴れた、という事からも、
容疑者の予想より遥かに早く、
警察が追いついたと思っていい。
少なくとも次の被害者を出さずに済んで良かった。
こういう加害者は、更生など望めない。
それどころかどんどんエスカレートする傾向がある。
前回の甘い処罰が、この事件に繋がったと考えると、
今後新たな被害者を生まない為には、
極刑が相応しい、と思う。
が、残念ながら日本では、
1人殺害で死刑になるのは極めて稀だ。
谷本容疑者も分かっていてやっている気がして、
余計に許し難く思えてくる。
若い女性は、
どこで誰に目をつけられるか分からないから、
十分に注意を、と言いたいけれど
どう注意すればいいのかもよく分からない。
だが、命がかかってしまうと、
降って湧いた災難、ではすまないから、
とにかく後ろと、マンションの出入りには気をつけて、と言うしかない。
オートロックでも全く安心できない事件が、次々と起きているので。
事件の全貌が1日も早く明らかになり、
わずか24歳で理不尽に命を奪われた片山恵さんが、
安らかに眠られる事を祈っています。
·····ここまで書いて保存してたら、
続報が。
やはり3年前は、
傷害罪とストーカー規制法での起訴で、
執行猶予がついていたそうだ。
そしてここは推測が外れたのだが、
まだ執行猶予中だったらしい。
ならば尚更、反省をしない危険な人物という事になる。
何の落ち度も無く、
普通に生活していただけの若い女性をつけ狙い、
エレベーターの中で犯行に及んだのは、
異変を感じて抵抗されたからかもしれないが、
少なくとも脅すだけのつもりだったとしても、
ナイフを所持していて、
殺意は無かった、は通用しない。
執行猶予中に同様の犯罪を犯し、
その上殺人にまで及んでいるので、
罪は相当重くなるだろうが、
死刑か仮釈放のない無期懲役でもなければ、
いずれ必ず出所してくる訳で、
それでは安心して暮らせない。
捜査と裁判の行方を、
注視したいと思う。