1回戦を勝ち上がった後、
SNSが炎上して、
個人情報の漏洩や爆破予告まで出て、
学校側が2回戦の出場を辞退した。
事の発端は、今年1月に、
部員間での暴力事案が発生した事。
加害者側から学校に報告があり、
学校は更に日本高野連に報告し、
厳重注意処分を受けた上で出場していた。
高野連の規則では、
厳重注意の場合は公表しない、と規定されていたらしい。
それだけで済めば良かったのだが、
2023年に起きたとされる、
監督やコーチの暴力に関わる複数の情報が、
大会開始後SNSで取り上げられ、
そこから生徒への誹謗中傷や、
寮の爆破予告も受ける事態となってしまったのだ。
こちらの事案については、
被害者からの申し入れに従い、
既に6月に第三者委員会を立ち上げており、
現在精査中、との事だ。
運動部の暴力事件は勿論、許されないが、
無関係な人間が、
歪んだ正義を振りかざす事で鬱憤晴らしをするなど、
もっと許されない。
今回、辞退に至った理由は、
またもや真贋入り混じった情報がSNS上で氾濫し、
全く関係ない生徒がストーカーの様につけ回されたり、
爆破予告を含む脅迫が相次いだからだという。
つまり、暴力事件が起きた事による辞退ではない。
何故ならその件についてはまだ結論が出ていないから。
そうではなく、未成年者の名前や顔写真がネット上に晒されたばかりや、
身の危険をも感じる事態になってしまったから、と言うなら、
それはもう一線を越えている。
単なる誹謗中傷でも名誉毀損等に当たるが、
爆破予告や脅迫に至っては完全に犯罪だ。
これは放置してはいけないと思う。
正義を行使しているつもりで、
糾弾していい気になっているのかもしれないが、
本当の正義なら、
ネットの匿名性に隠れて発信するのではなく、
堂々と自分の名前も顔も晒して言えばいい。
自分は隠れて、対象者だけ晒すなど、
卑怯にも程がある。
ましてや相手は未成年者なのだ。
広陵高校は、暴力事件に関しては事実を確認すべきだし、
第三者委員会に委ねているなら、
その結論を待つべきだが、
生徒へのつきまといや爆破予告や脅迫は全く別の問題だ。
早急に被害届を出して、
警察に捜査して貰い、
犯人を特定の上、告発すべきだろう。
SNSに書き込んだ人は、
職を失う事になるかもしれない、と分かっているのか、
そこまでの覚悟を持って書いているのか、と言ってたコメンテーターがいたが、
恐らくそんな覚悟など全く無く、
特定なんてされる訳が無い、とタカを括っているのだろう。
ならば一刻も早く特定し、
犯人もマスコミに晒せばいい。
自分がその立場にならなければ、
どれだけ理不尽な事をしているか、
理解できないのだろうから。
少し想像力を働かせれば、
あやふやな情報を信じて拡散することの危険性や、
その嘘かもしれない情報を元に、
他人を攻撃するということが、
如何に大間違いか分かると思うのだが、
それが分からないからやっているのだろうし。
ならば分からせるしか無い。
急激に普及したSNSは、
ルールが未整備な点が多々ある。
だからといって放置すれば、
益々エスカレートするだろう。
他人を誹謗中傷する者には、
それをすれば自分に還ってくる、と、
身を持って理解して貰おう。
広陵高校と警察の、
迅速な対応を求む。
こういう悪質な人達には、
早さと重罰が必要。
二度とやらない、と決意する程、
深く後悔するところまで追い詰めないと、根絶は難しい。
愚かなネット民は、
どこからでも湧いて出てくるからね。