今年の夏の甲子園は、
日中の一番暑い時間を避けて、
午前2試合、夕方からナイターで2試合、の、
2部制で開催されている。
そして決められた時間が過ぎたら、
新たなイニングには入らず、
後日、継続試合となるらしい。
暑い時間を避ける、というのは、
球児たちの体調を考えれば理解できるけれど、
その結果、特に投手のコンディション調整は難しくなる。
まあ昔の様に、
1人のエースが全試合投げ抜く、なんて事はまずないので、
何とかなるのかもしれないが。
そして、昼間の3時間を空けただけで、
本当に大丈夫か?という疑問も残る。
実際ここまでの試合でも、
足をつらせる選手が続出していた。
クールダウンの時間を取ったり、
高野連も学校も、
対策は色々しているのだが、
昨今の気温上昇は、
それぐらいでは追いつかない感じがする。
連日40℃、41℃、と記録更新され、
35℃と聞けば、今日はまだマシ、と思ってしまう、
我々も地球もクレイジーだ。
けれど、ここ数年のように、
年々暑さが増していると、
どこまでエスカレートするんだ!?と思うし、
暑さ対策はこのままでいいのか?とも思う。
もはや日本は、夏に屋外でスポーツができる国ではなくなっているのではないか。
甲子園にしても、「聖地」には違いないだろうが、
だからといって、
文字通りの意味で、
命を賭けるべきではない。
どうしても天然芝のグラウンドで、
青空の下で、というなら、
ドーム化して、
天井は光は通すが熱と紫外線はカットする、様な素材を開発できないものか。
開閉式のドームにして、
気温がそこまで高くない日は、
開けてできるようにしてもいい。
今のままでは、
遠からず夏の甲子園は、
ドクターストップがかかる様になるのでは。
場当たり的な対策ではなく、
根本的に、球児たちを守る方法を、
今こそ議論すべきだと思うのだが·····