今クールの月9。

直前の中居くん騒動でフジから人が離れたのか、

或いは内容が地味なせいなのか、

視聴率は低迷しているようだが、

このドラマは見ておいた方がいい。

まあそういう私も、 見始めたキッカケは単に浩市氏が出ていたからだけどね(笑)


見ておいたほうが良い、と思う理由は、

119を呼ぶ時の、

こちらの準備になるから。


勿論、そういう経験は無いに越したことはないのだが、

否応なく遭遇する事はある。

そして大抵は突然なので、

こちらもパニクっていて、

要領良く応対できなかったりする。 



我が家は義両親が、

何度も救急車のお世話になっている。

呼ぶ方も慣れてくると、

必要な情報や伝えるべき症状が、

簡潔に話せるのだが、

初めて呼んだ時は聞かれた事に答えるのが精一杯で。

予備知識があり聞かれる内容が分かっていると、

無駄な時間が随分省けたと思う。


そしてこのドラマを見ていて、

改めて認識した事が幾つもある。


室外にいる時に呼ぶ時は、 

現在地を伝えるのが難しい。

目立つ建物があればいいが、

そういう物が見当たらない時は、

見回して電柱があればそこに住所が書いてあるし、 

家があれば番地表示のプレートが貼ってあったりする。


呼吸をしていないと、

救急車の到着まで心臓マッサージをしてくれ、と言われる。

やり方も教えてくれるから、

できません、じゃなくてとにかくやってみる。

何しろ命がかかっているのだ。


そういう事を知っているのと知らないのとでは、

いざその場になった時に違うと思う。

なので見ておくことには意味があるのでは。



それにしても今は各消防署に電話が繋がるのではなく、

中央指令センターで一括して受け、

出動を含めて指示している事は、

漠然と知ってはいたが、

これだけのシステムが出来上がっているのは初めて知った。


全ての都道府県ではないかもしれないが、

通訳サービスもあるのには驚いた。

確かにこれだけ訪日客が増えれば、

事件や事故に遭遇したり、

体調が悪くなる人も出るのは当然で、

その時の準備も必要だよな、と思った。


と同時に、タクシー代わりに使おうとする人や、

本来救急に連絡すべきではない電話をする人がいて、

本当に必要な人の所に救急車が着くのが遅れる、という実態も分かった。


みんながこのドラマを見て反省してくれれば、

迷惑通報が少しは減るかも。

ま、そんな事をする人は、

元々反省などしないかな(笑)



また司令管制員の、

2交代制24時間勤務は初めて知った。

緊張を強いられる仕事で、

24時間連続で集中力を切らさない、って、

物凄く大変だと思う。

そうやって働いて下さる方達がおられるから、

私達は安心して救急車が呼べるんだな、と実感した。

感謝しないとね。

いたずら電話とか怒鳴り散らすとか、 もっての外。


こういう、地味だけど大事な仕事の裏側を扱ったドラマ、

もっと作って欲しい。

ドキュメンタリーでいいだろう、という人がいるかもしれないけど、

ドラマで人気俳優が演じるからこそ、

ドキュメンタリーは見ない層の人達も見てくれる。


少なくともこのドラマを見ている人は、

消防や司令管制員への理解を深めるだろう。

そしてそれは結局、

回り回って自分を助ける事にもなる。


興味があっても無くても、

とりあえずこのドラマ見て。

役に立つから!