一つ良くなったと思ったら、
次のトラブルが起きる。
今年の初頭から、
義母の左足の踵に潰瘍ができて、
ずっと皮膚科に通院している。
その傷がやっと治ってきた?と思った夏の終わり、
今度は右足の薬指と小指の間に傷ができて、
それがまた潰瘍化。
重度糖尿病なので、
とにかく傷の治りが遅い。
毎日傷を洗ってイソジンシュガーパスタ、という、
潰瘍の治療薬を塗ってガーゼで抑える。
なかなか劇的には良くならないが、
少しはマシになってきたか、と思ったら、
最近になって最初の左足の踵、
同じ場所が痛い、と言い出した。
何しろ踵なので、
ベッドに寝ると当たって痛くて寝られないらしく、
寝かしてもすぐにベルで呼ばれて、
起きたい、と言う。
ソファに座っている方が直接当たらないので、
痛くないらしいのだが、
ソファではゆっくり寝られないので、
日中もウトウトしている事が多くなった。
加えて元々血流が悪くて潰瘍ができたり壊疽になったりしているので、
1日中足を下ろしていると浮腫が半端なく、
象の足状態に。
浮腫んで余計血流が悪くなる、という悪循環に陥っている。
で、今日、予定を早めて皮膚科を受診した。
灰色に変色した踵の潰瘍部分が、
真ん中に小さな穴が開いて中の膿が出たようで、
朝起きたら靴下が汚れていた。
で、とりあえずゲーベンという、
皮膚潰瘍などの皮膚感染症の治療に使う薬に変えて様子を見ることになった。
イソジンシュガーパスタもゲーベンも、
以前の壊疽の時に使っていたので、
お馴染みの薬ではある。
10年経っても薬って変わらないのね。
それと、ベッドで寝るために、
強目の痛み止めを出して貰った。
眠くなる成分も入っているとかで、
これで朝まで寝てくれて、
足の浮腫も幾分改善するといいのだが。
糖尿病って本当に厄介な病気で、
合併症が出るのは何年も経ってから。
それまでは痛くも痒くもないので、
大した事は無い、と舐めてしまう。
気がついた時には全身の血管がボロボロになっているので、
ありとあらゆる合併症が出てくるのだ。
何しろ血管の通ってない所は無いし、
毛細血管の多いところから、
詰まったり切れたりして、
腎不全から透析、
網膜症から失明、
壊疽を起こして切断、と、
お約束の様に悪化する。
だからといって癌のように、
糖尿病自体で死ぬことは無い。
勿論血管が痛めつけられるので、
心筋梗塞や脳卒中等を起こして、
死に至ることはあるけれど。
逆に言えば血糖コントロールがちゃんとできれば、
長く上手く付き合える病気でもあるのだが。
重度糖尿病の義母と20年以上付き合ってきて思うのは、
糖尿病を舐めないで欲しい、ということ。
そして生活習慣病、と言われるけれど、
原因は生活習慣だけではなく、
半分は遺伝要素もある、ということ。
逆に言えば同じ遺伝要素を持っていても、
生活習慣を整えれば糖尿病が悪化はしない。
親兄弟に糖尿病の人がいたら、
より生活習慣に気をつけて欲しい。
元気に長生き、を目指すなら、
そこは避けて通れない。
今夜の義母がベッドに寝て1時間。
このまま朝まで寝られるといいのだけれど。