新潟で不倫相手と結婚したいが為に、
妻と1才の娘を殺害した元看護師、
渡辺健被告に判決が下った。
事件の詳細はこちら。
新潟地方裁判所は
「計画的な犯行で、殺害への執ようさが目に余る。刑事責任は極めて重大だ」などとして、
無期懲役の判決を言い渡した。
自分勝手な理由で妻子を殺害しただけてなく、
心中を偽装しようとしたこと、
何度も執拗に命を狙ったこと、
相手が自分が守るべき妻と幼い子供であったこと、
しかも職業はこれまた命を守らなければならない看護師であったこと、
を考えても、死刑にはならないんだな、とガッカリした。
まあ検察の求刑が無期懲役だったから、
求刑通りの判決だったことで、
その酷さを認定した、とも言えるが、
(求刑の八掛け位の量刑になる事が多い)
そもそも被害者の人数だけで、
刑の軽重を決めるのはどうかと思う。
何らかの基準が必要なのは分かるが、
個別の事情ももっと鑑みるべきだろう。
それに求刑以上の判決が出ることだってあるし、違法では無い。
やろうと思えば死刑判決を出す事も可能ではあった。
とはいえ、陪審員は有罪か無罪かの判断だけで、
量刑は裁判官が決めるアメリカの陪審員制度と違い、
量刑も含めて裁判員が裁判官と決める日本の裁判員制度では、
死刑判決は心理的ハードルが高いのかもしれない。
それでもこの男には、
首にロープを巻かれて吊るされて、
夫・父親にロープで首を絞められて殺された、
妻子の気持を味わえばいい、と思ってしまうが。
不倫は心の殺人、と言われるが、
渡辺被告は心を殺し、肉体を殺し、
2度殺している訳だ。
とても2人殺しただけの量刑で済ませていいとは思えないのだ。
先日亡くなった火野正平さんは、
若い頃には女性問題が後を絶たなかった。
最大11股とも言われたが、
不思議と相手の女性達から、
恨み言や非難の言葉が出てこない。
裁判沙汰になった事も無い。
それどころか感謝すらされていたという。
近づきたくないタイプ、とは思うが、
ここまでやればアッパレ、とも思う。
相手が幸せなのなら当時者の問題でもあるし。
だがこの渡辺被告は、
不倫という裏切りの挙句、
自分の子供を産んでくれた女性と、
まだ抵抗の術を持たない我が子の命を奪う、という、
最大の裏切りをやってのけたのだ。
償えるのは自分の命しかない、と思う。
ただ、以前は無期懲役でも15年程度で仮釈放されていたが、
現在は最低でも30年以上になっている。
つまり仮釈放するかどうかの審査を、
30年経過後しかしない、ということで、
2022年の平均在所期間は45年3ヶ月まで延びているらしい。
更に仮釈放されても、
期間満了迄は保護観察が付く。
無期懲役なら、死ぬまで保護観察が明けない、という事になる。
という事は、今31才の渡辺被告は、
70代後半まで仮釈放されず、
塀の中で自分の犯した罪と向き合い続けなければならず、
仮釈放されたとしても、
制約のある生活が死ぬまで続く訳で、
それはそれで結構な罰かもしれない。
控訴するかどうかは本人と話し合って決める、らしいので、
これで確定かどうかはまだ分からないが、
何れにせよ渡辺被告には、
妻子の無念を思い、
犯した罪の大きさを思い、
悔い改めて生きて欲しい、と思う。
