紅麹問題で引責辞任した、
小林製薬の会長が、
わざわざ特別顧問という肩書を作って、
通常の顧問の4倍の、
月額200万円の報酬を貰うという。
従来の顧問は、
社内規定で契約年数2年、
月額報酬50万円と定めているのに、
契約年数は3年、報酬は4倍、という破格の扱いだ。
同社は「一雅氏の知見と経験を
らしいが、
84才のじーさんの知見と経験に、
年間2400万円も払う価値がある、と本当に思っているなら、
この会社終わってるな。
しかも、8月8日付で社長を辞任し、
取締役に就く小林章浩氏は、
1~6月の月額報酬の50%を、
後任社長の山根聡専務は40%を、
それぞれ返上するらしいが、
この会長は取締役からの退任を理由に返上もしないんだそうで。
これだけ大きな健康被害を出し、
亡くなった人も大勢いる状況で、
よくそんな事ができるな、と呆れる。
引責辞任したんじゃなかったの?
家族を亡くした人や、
今も健康被害に苦しんでいる被害者達は、
この対応をどう思っているのだろう。
こういう会社だから、
ここまで被害が出て事が公になるまで、
放置していたのだな、と納得はするけど。
小林製薬は同族会社なのだが、
この小林一雅会長は、
有名なワンマン経営者だったらしい。
しかもこの会社は、
強烈な「銭ゲバ体質」だとも言われているとか。
そもそもが製薬会社なのだから、
健康被害の疑いが出た時点で、
すぐに公表して流通を止めるべきだった。
それをやっていれば、
少しは被害者を減らせただろうに。
これから被害者への補償問題も出てくる。
何しろ人数が多いから、
補償額の総計は幾らになるか想像もつかない。
そんな中、ワンマン経営者で1番責任を負うべきトップが、
貰うものは肩書を新設させてまで貰おうとする意地汚さには、吐き気がする。
まともな神経を持った経営者なら、
退職金も報酬も返上して、
少しでも被害者補償に当ててくれ、とか思わないのか?
製薬会社が死に至る迄の毒を売っていた事に対する、
責任や反省の気持ちは微塵も無いんだな、と思わざるを得ない。
今日報道されたが、
小林製薬は、紅麹原料を卸している企業で、
一日の摂取量が一定の量、
今回被害が出たサプリと同等以上の量を、
超える製品の有無の確認を厚労省に求められていた。
小林製薬はその様な製品は無い、と報告していたが、
実際にはあった。
それを知っていながら、
供給先のメーカーが他社から生産を受託した分は報告に含める必要は無い、と、
勝手な解釈をして報告しなかった。
これがバレた理由がまた酷い。
小林製薬から紅麹原料を仕入れていた1社が、
自治体に製品の自主回収を申し出た際、
自治体職員が紅麹原料の使用量について厚労省に報告すべき基準に当てはまるのではないかと気がついた。
自主回収の対象となった小林製薬の自社サプリメントと同等量以上の紅麹原料を、
消費者が1日に摂取する製品は報告の必要があったのだ。
当たり前だ。
自主回収も報告も、
健康被害を少しでも防ぐ為にしているのだから。
ところが小林製薬は、
最初の被害者の規模も、
独自解釈で過小発表していた。
7月16日に自治体から厚労省に相談があり、
厚労省は22日に小林製薬側へこれまでの報告に誤りがあるのではないかと指摘したという。
事は人の命に関わることなのに、
自発的に報告できない時点で、
製薬会社の看板を上げるのは止めて貰いたい。
毒を売っていた、という自覚がなさ過ぎる。
この会社の糸ようじは長年愛用していたんだけど、
もう買うの止めようかな、という気になってきた。
まあ糸ようじで健康被害が出ることは無いだろうけど、
少なくともこの会社の薬やサプリは絶対に止めとこうという気になる。
これ程杜撰な管理で被害者を出しておきながら、
反省が感じられない以上、
また繰り返すんじゃないか、と疑心暗鬼になるから。
小林会長は、芦屋の超高級住宅街、六麓荘に、
宮殿のような家を持っているそうだが、
売却して被害者補償にあてる、位の事をしてもバチは当たらないと思うけどね。
テレビでは連日、塩麹製品の回収についてのCMが流れ続けている。
この問題が終結するまでには、
まだまだ長い時間がかかるだろう。
経営者の責任を、どう取るつもりなのだろう。
少なくとも今の小林製薬を見ていると、
真摯に反省し、
被害者救済と再発防止に努めている様には、
とてもじゃないが見えない。
被害者達が気の毒過ぎる。