グダグタのすったもんだの末、
衆院を通過した政治資金規正法改正案の、
参院審議が始まった。
政治には公にできない金もある、というのが前提の改正に、
何の意味があるんだろう。
政治資金パーティーの対価支払いに関する公開基準額を、
現行の「20万円超」から「5万円超」に引き下げ、
支払い方法を口座振込みに限定した、とて、
公開されない金が残るのは事実だ。
更に、領収書や明細書等を保存の上、
10年後に公開する、という規定には、
失笑が漏れる。
10年後?
甜めとんか!とちゃぶ台ひっくり返してやりたいわ。
これで主張が盛り込まれた、と悦に入っている野党も、
岸田さんは公明党の言いなりだ、と非難する自民党議員も、
的外れ過ぎて、
もう笑うしかない。
国民が何に怒っているのか、
本当に分かってないんだね。
昨日どこかのTVでコメンテーターが、
我々も領収書は10年後に見せる、でいいんですか、って話ですよね、と言っていた。
政治家だけが特別扱いをされている、という印象を、
多くの国民が持っているから、
改正する、といっても何も響いてこない。
岸田内閣の支持率も一向に上がらない。
当たり前だ。
大体、政治にはお金がかかる、って何?
お金がかからない政治をしよう、という方向に何故いかないのか。
勿論、その金に群がる人が大勢いるのも事実だろう。
でも、だからといって排除できない、のは違うと思う。
要は本気で改革する気が無いだけだろう。
かくして益々国民の政治離れが進み、
選挙の投票率が下がり、
関心を持たれなくなった政治家は好き勝手始める···
いかんなぁ、暗い未来しか見えない。
どこかからカリスマ政治家が出てきて、
劇的に大改革してくれないかしらん···