トランプに34の罪状全てで有罪判決が出た。
アメリカの評決は全員一致でなければならないので、
アメリカ通のコメンテーター達も、
もう少しもめて、
時間がかかると思っていた、と驚いていた。
それだけ明白な有罪だったのでしょうね、と。
それでも盲目的なトランプ教信者は、
トランプは悪くない、
どこが罪なのか分からない、と言う。
大統領選でもトランプに投票する、と言う支持者が、
最新の世論調査で67%に及ぶらしい。
とはいえ、まともな思考の人も、
少数とはいえいるようで、
再考する、撤回する、という人も、
20%位いるらしい。
トランプは今回の裁判を、
「不正で恥ずべき裁判だ」と言っているが、
「不正で恥ずべき」事をしたのは、
自分だろうに。
それでも有罪になった途端、
寄付が集まるのだから、
本当にアメリカというのは不思議な国だと思う。
外から客観的に見れば、
盗人に追い銭、なんだけど。
とはいえ、今回の内容よりも、
本当は、議会襲撃事件の裁判の方が、
民主主義への冒涜、という点で重要だ。
ところが最高裁の親トランプ、アリート判事が、
審理から外れるように民主党議員から要求されて、
これを拒否した。
妻がやった事で自分ではない、と言い訳しているが、
議会襲撃時に使われた様な2種類の旗を、
自宅や別荘に掲げるような、
つまりは公正な裁判を期待できない判事が、
裁判に関わる、という事だ。
アメリカの民主主義や公正さ、って何なんだろうね。
その判事がいることで、
トランプは最高裁では勝てる自信があるのだろう。
そもそもが今の最高裁判事は、
圧倒的に保守派が多いしね。
だけど、判事である以上、
自分の主義主張は置いといて、
事実を客観的に判断しなければならないんじゃないの?
大統領が支持者を煽って、
議会を襲撃させる、なんて、
アメリカが民主主義国家を標榜する以上、
あり得ないし、
絶対にやってはいけない事のはず。
トランプは今回の有罪評決に対して、
「みっともないこと」で、
世界中から笑われている、とか言ったみたいだが、
世界中から笑われているのは、
トランプを大統領にしようとする人間が、
多数いる事だろう。
自分が原因とは思わないところが、
トランプらしいと言えばらしいが。
7月11日に量刑を言い渡されるらしい。
勿論、控訴するからそこで終わりではない。
でも、どんな量刑が出るのかは興味がある。
年齢も考慮されるらしいが、
高齢であっても、
大統領選に出て、
更に4年大統領をやろう、としている位元気なんだから、
考慮しなくていいんじゃない?とは思うけどね。
もっとも量刑が幾らになっても、
実際に収監するのは難しいらしい。
大統領経験者には、
生涯SPがついて安全を守られる、という特権があるんだそうで、
刑務所の中でそれをするのは困難を伴う。
なので現実的には執行猶予をつけるんじゃないの?という説も。
さて、どうなる事やら。