検察幹部は面子の為ではない、と言うが、
ここまで来たら見苦しい、としか言いようが無い。
まあ、死刑を求刑しなければ、
検察の間違いを認める事になるから、
そうせざるを得ないのは、
分からないでも無いけど。
大体が日本の再審のハードルはとてつもなく高い。
過去に再審になった死刑判決4件全てが、
再審で無罪になっている。
逆に言えば、
これは無罪だ、という確信がなければ、
再審の扉は開かない、という事で、
再審が開始された時点で、
検察に勝ち目は無い。
それでも悪足掻きを続けるんだね。
確かにこの事件の犯人は、
間違いなく死刑だろう。
だが、袴田さんを犯人と決めつけ、
証拠の捏造までやって冤罪を作った結果、
罪を背負うべき真犯人を、
逃がしてしまった警察と検察。
被害者と被害者遺族の気持ち、を言うなら、
1番踏み躙ったお前らが、
それを持ち出すか?と呆れる。
9月を待つまでもなく、
無罪判決が下りるのは間違い無いだろうが、
本人は既に認知症が進み、
出廷を免除される状況にある。
それだけ長い時間を奪い続け、
1人の人間の人生を破壊してきた自覚すら無いのか。
9月に無罪判決が出た後、
恐らく検察は、
今も有罪と確信している、
主張が認められず残念、というコメントを出すんだろうな。
真に検察の権威を云々するなら、
間違いは間違い、と認めて、
真摯に謝罪するべきだろう。
間違ってない!
間違っているのは裁判所の方だ!
と主張し続けても、
誰の心にも響かないよ。
むしろ信頼を失うだけだ。
当時捜査や裁判に関わった担当者達は、
全員リタイアしているだろうし、
既に鬼籍に入っている者も多数いるだろう。
自分がやった訳でもない間違いを、
この期に及んで認められない、のは、
検察という組織も、
どこか歪んでいる様な気がしてならない。
ともあれ袴田さんには9月まで生きて、
もう理解できないかもしれないけど、
無罪判決を聞いて貰いたいと思う。