イスラエルとハマスの駆け引きが続いている。
当初、4日間で合意した停戦が、
2日延長され、
その期限切れ直前の今日、
2度目の延長がなされたが、
今回は1日だけ。
つまり明日にはまた期限切れとなる。
ハマスの人質解放と、
イスラエルに収監されていたパレスチナ人の釈放を、
交換条件で続けてきたが、
人質はまだいるし、
収監されている人もまだまだいるだろう。
この際、全部交換して終了、という訳には··· いかないだろうけれど、
期限が来れば、また殺し合いを再開するのか。
イスラエルの空爆で亡くなった人質もいるという。
攻撃を続ければ、
民間のパレスチナ人だけではなく、
自国民をも害する事になる。
誰も幸せにはなれない戦いを、
いつまで続けるつもりなんだろう。
喜ぶのは兵器を作っている会社だけだろうに。
元はと言えば、
イスラエルが豊富な資金力で欧米を味方につけ、
パレスチナ人を追い出して建国しようとしたことが争いの発端なのだ。
最初からこの地域を分割して、
イスラエルとパレスチナを、
それぞれ独立国として認めていれば、
ここまでの泥沼にはならなかったのではないか。
ユダヤ人は長年迫害を受けてきたのだろうし、
ナチスのホロコーストが余りにも酷かったので、
世界の同情を買って、
イスラエルが建国にこぎつけたが、
力を持ったイスラエルが、
今パレスチナに対してやっていることは、
ナチスと一緒ではないか。
いつまで被害者面をして、
やりたい放題を押し通すつもりなのか。
トランプの様な男が、
イスラエルに肩入れして、
3宗教の聖地であるエルサレムを、
イスラエルの首都とは認めない、という世界の不文律を破って、
アメリカ大使館をエルサレムに移転したりするから、
イスラエルが調子に乗って、
パレスチナへの弾圧を強め、
何ならパレスチナ人を追い出してしまおう、とするのだ。
そうなれば当然、パレスチナ側も抵抗するし、
争いが激化することは予想できた。
つまりこの戦争の原因を作った最大の戦犯は、
トランプだとも言える。
共存の道を探り、
多くの努力で、
ノーベル平和賞を受賞したオスロ合意は反故にされ、
パレスチナ自治区とされた地域にも、
イスラエル人が入植して占有を広げている。
これで争いにならないはずがない。
だが、それでも、
どこかに互いの妥協点を見つけて、
戦いを終わらせる事はできないものか。
国連にはその力は全く無いし、
アメリカも中立では全く無い。
そもそもイスラエルの暴走を誰も止められない。
イスラエルさえ止められないのだから、
常任理事国であるロシアの暴走を止められないのも当たり前か、と、
諦め気分になってしまう、が·····
ウクライナでもイスラエルでも、
戦いの中で被害を受ける大勢の人がいるのは事実。
だから諦めたくない、とも思うし、
諦めてはいけない、とも思う。
世界中がひれ伏すような、
圧倒的カリスマ指導者が出てきて、
問題を解決してくれる、なんてのは、
今やマンガやおとぎ話でさえ、
誰も書かないだろうけど、
そんな奇跡が起きないか、とすら、
期待してしまう自分がいる。
今はせめて、一時停戦がもっと続いて、
1人でも多くの命が、
助けられる事を祈るしか無いのか。