今年のNHKの紅白歌合戦の出場者が発表になった。
予告通り、旧ジャニーズ事務所は1人もいなかった。
去年6組もいたのに、
これまで44年続けて出ていたのに、
見事な掌返し。
確かに9月に、NHKの稲葉会長が、
「旧ジャニーズ事務所による被害者への補償や再発防止への取り組みが着実に実施されていることが確認されるまで、当面新規の出演依頼は行わない」
と言った発言に沿ったのだろう。
その事自体は別に不適切だとは思わないし、
私自身は旧ジャニーズのタレントが出なくても何とも思わないが
ただ、それをNHKが、
自分たちが正議、みたいに主張するのは納得できない。
ジャニー氏の性被害の、
最大の共犯者はマスコミだ、と以前書いたが、
そのマスコミの中でも、
最大の戦犯はNHKだと思っているからだ。
民放各社は、
視聴率とスポンサー、という、
強大な力を無視できない。
ジャニーズを使って視聴率が取れてスポンサーがつくのなら、
ジャニー氏の狼藉には目を瞑り続けた、のも、
良くはないが理解はできる。
だが、NHKは違う。
スポンサーの顔色を伺うことも、
視聴率を気にする必要もない。
そしてこうなるまで、
性被害を知っていたにも拘らず、
ジャニーズのタレントを使い続けて来た訳だ。
唯一、ジャニーズ事務所にタレントを引き揚げられても、
経営に支障を来さず、
ジャニー氏に不適切だ、と声を上げられる放送局だったのに。
20年近くも前に、
東京高裁でジャニー氏の性被害が事実、と認定されても、
一切報道しなかったのはNHKも民放と同じ。
できたはずなのにしなかった。
いや、公共放送であれば、
しなければならない立場なのにしなかった。
その罪は重い。
問題の拡大が、同じ公共放送の、
イギリスBBCのドキュメンタリーによった事が、
NHKのプライドを傷つけたのかもしれないが、
今度は過剰反応とも言える対応に鼻白む。
ジャニーズ所属タレントが悪かった訳では無い。
見て見ぬふりをしたことが問題だと、言うなら、
力の弱い所属タレントより、
マスコミの方がもっと問題だ。
それに、表沙汰になってないだけで、
彼らの中にも被害者がいるかもしれない。
それをあたかも彼らが犯罪を犯したかの様に、
全部締め出す、というのは、
2重の被害を与えているのでは無いか。
やり過ぎ、というより、
自分達は良識を持って対処してます、と、
アピールしたいだけではないか、と思ってしまう。
また、公共放送だから国民の意向を大切にする、というなら、
旧ジャニーズ所属タレントを見たい、という国民だって、
多数存在しているはずなのに、
そこは無視するんだ(笑)
もっとも実際のところは、
去年並みに6組もジャニーズ枠を維持する訳にはいかない、
かと言って誰を出して誰を出さないか、
という選別も難しい。
いっそ平等に全部出さなければいいか、
この事態なら誰も文句を言わないだろう、
という事ではなかったか、と推測している。
でもまあ、これで若い人のNHK離れが加速するかもね。
それはそれで健全な気もする。
今年の紅白は、婿殿が担当しているグループが出るそうなので、
そことさださんと蘭ちゃんだけ見ようかと思ってる。
後、今年はビッグネームが次々鬼籍に入られたので、
追悼コーナーみたいなのがあればそことね。
例年知らない人が増えてはいるけど、
ジャニーズ枠が無くなった事で初出場が多過ぎて、
益々分からなくなる。
まあお雑煮の仕込みをしながら、
横目で見る程度なんだけどね。