やっと文科省が解散命令請求を決めた。

とはいえ、これから審理が始まる訳で、

統一教会側の激しい抵抗も予想されるだけに、

実際に解散命令が出されるまでには、 まだまだ時間がかかりそうだ。


そして命令が出されたとしても、

税制上の優遇措置が受けられなくなるだけで、

活動も献金も続けられるらしい。


もっと言えば、

活動を停止している宗教法人を買い取り、

そこを隠れ蓑にして、

名前を変えてお金の吸い上げを続けるかもしれない。



実際、あれだけの事件を起こしたにも関わらず、

オウム真理教の元信者達は、 

アレフやひかりの輪などの後継団体で、

今も活動を維持しているし、

あの騒ぎを知らない若者を、

積極的に勧誘して広げようとしている。


本当に洗脳、って怖いと思うし、

一旦取り込まれると抜け出すのは難しい。

辛い時や落ち込んでいる時に、

耳触りの良い事を吹き込まれれば、

飛びついてしまう人はそれなりにいるのだろう。



だが私は宗教が嫌いだ。

信じる者は救われる、という言葉があるように、

信じている本人が救われている、と思うのは勝手だ。

信教の自由についても、

とやかく言う気は無い。

だが、信仰を理由に、

宗教団体が金品を掠め取ろうとするのは、

最早信仰とは言えない。

人の弱みにつけ込んだ、

単なる詐欺だと思っている。

霊感商法なんて立派な詐欺だ。



私が宗教を嫌いな理由はもう1つある。

歴史的にみても、

宗教が絡むとろくな事が無い。


戦争状態になってしまったイスラエルとハマスも、

元々はイスラエル建国の為に、

パレスチナの人達が住んでいた場所を取り上げられた事に端を発する。

そして何故取り上げられたかといえば、

異なる3つの宗教が、

同じ場所を聖地にしていたからだ。


もしユダヤ教もイスラム教も無ければ、

イスラエルもあの地に固執しなかっただろう。

パレスチナ人と、

平和に国土を分けて、

住み分ける事だってできたかもしれない。

少なくともここまでの殺戮合戦にはならなかったのではないか。


だとしたら、

宗教は争いの元でしかなく、

決して民衆を幸福にはしない。


しかも、経済衝突による争いなら、

とことん争い続けても互いにメリットは無いから、

殲滅戦になるまでに手打ちにできるが、

こと、宗教絡みとなると互いに引かない。

できれば相手をこの世から抹殺したい、

何故ならその方が自分の宗教を広められるから。



もう40年以上昔になるが、

大学時代、ゼミの教授が言った言葉が忘れられない。


「今でも戦争が起きる原因の1番は宗教対立だ」と。


大多数の日本人と同じく、

宗教にさして興味が無かった私にとって、

何でそんなに宗教で揉めるんだ?というのは不思議だったのだが、

教授曰く、


「宗教は基本的に広げようとするもの。

しかも自分が信じて良かったから、

相手にもその方が良いはずと信じている。

つまり善意から発しているから、

始末に悪いのだ。」と。


本当にその通りだと思う。

この宗教を信じて私は幸せになった。

だから貴方も幸せになる為に、

信じて貢物をしなさい、と、

押しつけてくる人が1番始末に悪い。


そしてそういう事を言う人程、

信仰しないお前は地獄に堕ちる、とか捨て台詞を吐く(笑)


いや、信仰してないけど、

私幸せですけど何か?と言いたくなる。


でもそれで不安になる人がいるんだろうな、と思う。

で、回避する為に、と言われて、

献金やら物やら、押しつけられるのだろう。

いずれにせよ、そんな団体が碌でもない事だけはハッキリしている。


1日も早く解散命令が出ればいいと思うが、

統一教会にとっては、

日本は幾らでも金を引き出せるドル箱だったので、 

今後の資金確保の為に、

日本国内で集めた金を韓国に運ばせようとしているらしい。

被害者達への補償の為にも、

この金の流れは何としてでも阻止して貰いたい。



安倍元総理の襲撃事件という不幸な形で、

一躍クローズアップされた統一教会問題。

これ以上被害者が増えず、

1日も早く、解決することを望む。