遅きに失した感はあるけれど、
やっと「ジャニーズ」という名前を諦めたらしい。
前にも書いたが、
ジャニーズの英語表記はJohnny'sで、
この 's は複数形のsではなく、
所有格を表す 's なのだ。
そして正式名称は、
Johnny&Associates で、
こちらもジャニーと仲間達、という様な意味になる。
ジャニー氏の支配から逃れられてはいないのだ。
これだけ被害の大きさが明らかになっているのに、
ジャニーズの名前を維持しようとする
神経が分からない。
見るのも聞くのも忌わしい、と思う人が多数存在するとは思わなかったのか。
一方、藤島ジュリー景子社長は、
あの涙の記者会見の直後に、
ハワイへ飛んで豪遊していた、と
またまた文春砲に撃たれている。
会見で性被害は噂でしか知らなかった、と発言した東山新社長は、
そんなはずないだろう、と、
被害者だった元ジュニアから突っ込まれている。
こういう姿を見ていると、
本当に反省して出直そうとしているのか、
些か疑問だ。
企業のジャニーズ離れがドミノ倒しの様になって、
漸くこの名前の存続は難しいと気づいたのだろうが、
企業の圧力が無ければ気づかない時点で終わっている。
起きたことを考えれば、
自発的に名前は変える、と、
最初の会見で発表すべきだった。
プロデューサーとしては、
どれ程偉大な人であったとしても、
やってきたことは最低で、
存在そのものを抹殺して欲しい、と思っている人がいる以上、
企業として擁護できる余地は全く無い。
ジャニー氏がいつ頃まで性被害を続けていたのかは分からない。
今の若いジュニア達には、
もしかしたら被害は及ばなかったかもしれない。
だとしたら被害のなかった人達にとっては、
他人事なのかもしれないが、
それを他人事と受け止めていたら、
解体的な出直し、なんてできるはずがない。
とはいえ、これで所属タレントの事務所離れが加速するかもしれない。
これまでは、辞めた後の扱いが酷過ぎたので、
それが怖くて辞められなかった人達が、
雪崩をうって離れていくかも。
既にその兆しはあるように見える。
この問題でジャニーズ事務所の、
業界に対する力は確実に低下するだろうし、
忖度もして貰えなくなるだろう。
むしろこの状況でそれをすれば、
マスコミ側も叩かれるだろうから。
もはや1度完全に解体して、
執行部は外部から招聘し、
新会社を作る。
所属タレント達は、
その新会社に移るもよし、
タッキーの事務所や新しい地図に合流するもよし、
或いは独立するもよし、
既存の他の事務所に移籍するもよし、とした方がスッキリするのではないか。
事務所の力でバーター的に使って貰ってきた人達は、
確実に仕事が減るだろうが、
力がある人にとっては、
その方が企業側も使い易くなる。
個人と契約する案も出ているようだが、
ジャニーズ事務所を離れれば、
そんな小細工も必要なくなる。
結局東山新社長も藤島ジュリー社長も、
今迄のジャニーズの力を過信して、
世の中を甘く見ていたのだろう。
藤島氏が社長を辞め、
「顔」を変えれば、
世間はすぐに忘れてくれて元通り、と。
だが、これだけコンプライアンスが叫ばれる時代に、
自分達だけ特別扱いして貰える、というのは、
傲慢以外の何物でもない。
ジャニーズの中からしか世の中を見てこなかったから、
世の中が分からないのは、
まあ理解できないでもないが、
だからといって免罪符にはならない。
10月2日に、どんな内容をどんな形で発表するのか、
その如何によっては、
ジャニーズが完全に消滅するかもしれない、という危機感は持っているのだろうか。
失敗を取り戻すチャンスはこれが最後、
正真正銘の正念場なのだが。
それとは別に、被害者団体への、
誹謗中傷が相当酷いらしいが、
間違えてはいけない。
彼らは「被害者」なのだ。
「大好きなジャニーズ」を窮地に立たせる敵、ではない。
ジャニーズを支持してきた者は、
彼らに謝罪こそすれ、
貶める権利は無い。
今はネットの書き込みやメールでも、
個人の特定ができるはず。
警察は被害届を出されたら、
即刻犯人を突き止め、
厳しく断罪して欲しい。
その姿勢と事実こそが、
更なる被害の抑止力になる。
いずれにせよ、
被害者の救済無くして再生は無い。
どれ程本気で事にあたろうとしているか、
世間も企業もじっと見ている事を、
忘れてはいけない。